【ミニマリストFPが解説】資産形成に必要なPDCAサイクルとは

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我が家は、

  • アラフォー家族(子供あり世帯)
  • 持ち家あり(分譲マンション)
  • 親からの援助は一切なし

この状態で準富裕層(金融資産5000万)までもう少し(年内中)というところまできました。

ここまで資産形成する上でアドバンテージになったのは何か?というと

「ミニマリスト」思考です。

ただし、ただモノを少なくする「ミニマリスト」は「節約」には有効なものの、なかなか「資産形成」に発展していかないかもしれません。

というのも、単に「モノが少ない」というのはライフスタイルの表面的な一面に過ぎず、「時間の使い方」や「お金の使い方」といった価値観や実際の行動選択も重要になってくるからです。

また、単身世帯であれば「モノが少ないミニマリストとしてひたすら節約し投資元本を増やしていく」というのも一つの手ではありますが、家庭がある世帯ではそうもいきませんよね。

そこで資産形成に必要になってくるポイント

  • Plan:価値観に基づくライフプラン
  • Do:日々のライフスタイル
  • Check:ライフステージの確認
  • Action:時代や環境変化への適応

といったように、

上記のサイクルを回しながらスパイラルアップしていくことかと思います。

そこでこの記事では、ミニマリストとして資産形成する上で重要だった上記ポイントをファイナンシャルプランナーの観点で解説したいと思います。(筆者は「2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)」を保有)

「ミニマリスト」に限った話しではないので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

ミニマリスト的資産形成のPDCA

【ミニマリストFPが解説】資産形成に必要なPDCAサイクルとは

ミニマリスト思考というのは、「自分や家族にとって大事なことは何か?」という価値基準に基づいて生きるということです。

といっても「お金なんて無くてもよい」というつもりはなく、あくまでこの記事は「経済的な自立を目指す」ことを前提(筆者の価値観)にしてあります。

「資産形成」におけるミニマリスト思考とは、世間一般とは別として、自分たちの理想とする「ライフプラン」を設計し、それに向けた「ライフスタイル」を実践していくということ。

また、資産形成の状況に合わせて、子供の成長や、働き方の変化、価値観自体の変化なども考慮していく必要がありますので、「ライフステージ」の確認やライフスタイル自体の変化・適応を含めた次の4つのサイクルを回すことになるでしょう。

  • Plan:価値観に基づくライフプラン
  • Do:日々のライフスタイル
  • Check:ライフステージの確認
  • Action:時代や環境変化への適応

以降では、この4つについて紹介していきます。

ライフプランの設計

「経済的に安定した生活を送れるようになりたい」とは多くの方が思うでことです。

しかし、世間一般と同じ生活をしていてはちょっとやそっとでは資産形成できないというのは当たり前かもしれません。

というのも、日々積み上げていく資産に対して、

人生の3大支出と言われる「住居資金」「教育資金」「老後資金」の比重の方が圧倒的に重い。

という現実があります。

住居も、教育も、老後も”それぞれ”で数千万円は必要などと言われている時代です。

ライフプランを考える上ではとにかく、この「住居」「教育」「老後」のどこにメリハリをつけるか?が超重要。

一般的に必要な金額をただ積み上げていくのでは、どこかで赤字家計となり、不安になって収入保障型の保険に加入してしまったり、ひたすら節約生活を続けていってしまいがち。

支出を「減らしていくことだけ」にこだわるのではなく、自分たちにとってより重要なことにフォーカスするようにしましょう。

住居資金

ミニマリスト思考で抜群に効果が高いのは住居費。

資産形成初期の段階では「とにかく住居費を抑える」というのが大きな差になってきます。

コンパクトでもストレス無く快適な空間で過ごすことができさえすれば、経済的な負担が全然違うためです。

不動産を購入する場合も、なるべく借り入れは少なくできるように資金を準備し、リセールが期待できる新築物件や中古物件をリノベーションするなどして、負債を抱えないようにしましょう。

「一生に一度の夢のマイホーム」という考え方もありますが、ライフステージ毎に(それこそ10年も経てば)生活様式も変わり、理想の住居の姿も変わっていくはずです。

だとすれば、一生賃貸vs持ち家という二者択一ではなく、もっと賢く、柔軟に、その時々の暮らしに合った住居を選択していくことで、大きな負債(ローン)を抱えずに、生涯にかかる住居費を抑えることは可能だと考えています。

「住み替え」は税制上の優遇措置もありますので、いつも選択肢として考慮しておくのがおすすめです。

教育資金

子供の教育に費用をかけるのはコスパが良いとされています。

それは、高卒よりも大卒、さらにより偏差値の高い有名な大学出身の方が生涯年収は高いためです。

ただし、「子供の学歴」は「親の経済力」とも相関があります。

ということは、学歴というより「親の経済力が重要?」なのかもしれないし、「頭の良い家系が高収入?」なのかもしれません。

真実はわかりませんが、なるべく学力(偏差値)を高めておくことに損はないでしょう。

一方で、塾や習い事などの「教育ビジネス」の市場も加熱しています。

もし親の経済力勝負をしているのであれば実は相当コスパの悪い戦いに足を踏み入れているのかもしれません。

では、子供の学習意欲を高めたり、受験を乗り越える胆力を養うにはどうすれば良いでしょうか。

「習い事」や「塾」しかない、なんてことはないでしょう。

例えば、親が努力したり、学んでいる姿を見せたり、経済やお金、社会の出来事について会話したり、一緒に何か取り組んでみたり、時間は必要ですが、これらは必ずしもお金が必要であるわけではありません。

塾に通わせないと不安(通っていることで安心)となってしまうより、自ら学習したり、熱中して取り組む「習慣」を作る方が手間はかかるけど大事かなと思います。

ただし、大学進学などの資金はしっかり準備しておきましょう。

進学用の資金は「決まったタイミング」に「大きな金額」が必要になります。投資でまかなおうとすると、市場動向によっては投資効果を享受できない、最悪損してしまうかもしれません。

老後資金

従来の老後資金の形成パターンといえば、「住宅ローンが残っている中、子供の進学費用までをなんとか捻出。子供が巣立ったら住宅ローンを完済し、定年までの残りの期間と退職金で老後資金をつくる」というものです。(定年以降も住宅ローンが残っていれば、退職金の一部をローンの返済に充てる必要もでてきます。)

しかし、住居費や教育費を抑える生活ができていれば、老後資金の心配はほぼ要りません。

iDeCoやNISAなどの税制優遇措置のある制度を活用して十分な期間を使って資産運用できるためです。

特に、新NISA(投資枠1800万円/1人)を十分に活用でき、老後までの運用期間も20年以上といった資産状況になれば経済的にはますます安定していくでしょう。

さらに、老後資金にも目処が立ってくれば、今後の働き方や家族や自分の時間などについて、より主体的に選択できるようになってくると思います。

ライフスタイル

ここまでの話しは「やや極端」と思われたかもしれません。

確かに、過去の自分が読んだとしても「実際そんなわけにはいかないでしょ」と言うと思います。。

でも、いきなりは無理でもベースにある「ライフスタイル(習慣)」の継続により次第に状況は変わってくるものです。

ここでは、基本的な衣食住や自己投資について、当サイトの記事を合わせて紹介します。

衣(ファッション)

企業努力によって機能もデザインも洗練された衣類が豊富に市場に出回っています。

「自分に合ったものを大事に着る」ようにすれば経済的にも、環境的にもやさしいですよね。

特に、インナーの素材や機能にこだわれば、ファッションを楽しみつつも衣類の購入、洗濯、廃棄の回数を少なくできるようになります。

食(買い物、調理、食事、片付け)

家事の時間で圧倒的に多いのは食事の準備や後片付けです。

家での食事は基本としながらも「なるべく上質な食材をシンプルに頂く」ことで、調理時間や片付けの時間を節約できますし、無駄な買い物や食材の廃棄も減らすことができます。

もちろん、料理自体が趣味という場合は別ですが、食材や調理器具、調味料があれこれと必要な凝った料理や特別なメニューは「外食の楽しみに」と割り切ってしまうと家事も経済的な負担もグッと減らすことができるでしょう。

住(家事、ルーティン)

コロナ禍を経験したことでより明確になったライフスタイルが「家の外と中を分ける」というもの。

「外でしか使わないもの」は部屋の中に持ち込まないよう玄関付近に収納、もしくはすぐ洗濯するようにしています。

そうすることで「部屋はスッキリして掃除も楽」になります。

部屋で着るものから、洗濯・掃除などの家事など、お家での過ごし方がガラリと一変します。

自己投資(趣味や学習)

何か一つのことを上達させたいのであれば、それなり時間が必要です。趣味なんだから別に上手くなる必要は無いという類のものもあると思いますが、熱中して取り組むという「何か」があると日々の時間の使い方が変わります。

注意したいのは、ずっと続けている趣味でも、年代が上がるにつれ批評家やコレクターのようになってしまいがちなところ(例えば、音楽なら楽器、ゴルフならゴルフクラブ、キャンプのギア、自転車のパーツ、・・・)

いわゆる「沼」にハマってしまう状態です。

それも最初は楽しいのですが、周囲との比較やマーケティングに左右されるようになると、疲弊してしまったり、純粋に楽しめなくなったり。

筋トレや英語、プログラミングなどの学習もあくまで「自分に向き合う」ように取り組めると何気ない日々を充実させることができます。

これは単に個人的な見解ですが、何も趣味が無いというのであれば「ウクレレ」はおすすめです。

あと、お金の勉強は「資産形成しよう」と思ったのならやっておく。それでお金が増えることはないですが失敗を回避することができるようになると思います。

ライフステージ

資産形成していく上では、これからのライフステージを意識します。

これからの「ライフプラン」と実際の「資産形成状況」によってとるべき行動は若干変わってきます。

資産1000万円まで

金融1000万円というのは到達したい大きな目標になると思います。

なので「達成感」はあるでしょう。

ただ、実質的に生活が変わることはありません。

いろんな支出も控えている段階なので、ちょっと良い車、ちょっと良い食事、ちょっと良い旅行と、生活水準が上がってしまえば途端に減少していってしまいます。

我慢して節約生活を続けていたのであれば、そうなってしまうかもしれません。

この段階では、今の生活を続けていれば自然と蓄財できる「習慣づくり」が大事です。

資産3000万円まで

日々の習慣によって1000万円貯められたのであれば、3000万円貯めるのは時間の問題です。

というのも、ある程度の蓄えがあることで余計な保険に入る必要性は少なくなります。

また、投資して資産が増えることを実感できる段階ではありませんが、多少なりとも資産からの不労所得(お金に働いてもらう)が得られれば、生活は一層楽になるからです。

資産5000万円まで

3000万円の資産があると、これからの人生をどう歩むかを考えることができるようになります。

サラリーマンなど一般的な世帯ではここが一つの分岐点のような気がします。

これまでと変わらずに生活していれば、資産運用の複利効果も効いてくるので自然と5000万円くらいまでは到達できるでしょう。

時代や環境変化への適応

年齢や家族関係、職場環境、いろんなものは変わっていきますが「このままの生活を続けていかなければならない」というのはいろいろ不都合が生じます。

ある程度の資産に余裕があれば、

  • 住居を変える
  • 働き方を変える
  • 優先事項を変える

といったことができるでしょう。

これからの自分たちの生活というのは、過去に思い描いていたものである必要性はありません。

生活は「変わる」ことを前提に、ライフプラン、ライフスタイルを見直していきましょう。

さいごに

この記事では、筆者の実体験をベースにミニマリスト思考で資産形成する方法を4つのサイクルで紹介しました。

  • Plan:価値観に基づくライフプラン
  • Do:日々のライフスタイル
  • Check:ライフステージの確認
  • Action:時代や環境変化への適応

資産形成は一朝一夕では成し得ないものですが、何か少しでも参考になれば幸いです。

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