【FP3級の勉強法】1ヶ月で確実に身に付けるためにやっておくこと

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FP技能士(ファイナンシャルプランナー)はサラリーマンや主婦の方、学生も挑戦できる人気の国家資格。

実務経験や研修を受けていない方がFP資格を取得するとなると、まずFP3級の受験が必要になります。

FP3級の難易度は、受験者の合格率は7割以上ともいわれかなり易しめ」。

税金や投資などの知識が多少あれば1週間くらいの勉強でも合格できるという情報もあるくらいです。

ただし、1週間の詰め込み勉強で取得したところで「全く意味はない」と思います。

そもそも、「くらしとお金」に関する様々な専門知識を有していることを証明するのがFP資格。

しかし、FP3級の知識は対外的に必要とされたり評価されるレベルではなく、FP資格を取得したからといってメリットは生まれないからです。

資格を取得する意味やメリットをしっかり押さえておくのが肝心。

では何が1番のメリットかというと、

学んだことを自分の実生活に活かせること

です。

そこで、この記事ではFP3級をどのように勉強し活用するかというポイントFP3級とFP2級を独学で取得した筆者経験をベースに紹介します。

とはいっても、せっかく受験するなら合格しないと損ですし、すでに1週間前だという方も参考になるように解説します。

目次

FP3級を確実に身につけるための勉強方法

【FP3級の勉強法】1ヶ月で確実に身に付けるためにやっておくこと

FP3級の勉強法は「とにかく過去問を解く」というのが鉄板です。

これはFP技能士は「取り扱う内容が広範囲」であるものの、3級では「あまり深い知識は要求されない」ため。

  • 参考書で一から勉強していると無駄に時間がかかる
  • 特に重要なポイントから出題するとパターンが限られる

ということになるわけです。

ですが、浅い知識でも合格できてしまうが故に取得したところで「意味がない」ということになりがち。

そこで、

「参考書による勉強もしっかりやった方が良いか?」

といえばこれも微妙。

出題もされない馴染みの無い用語や細かい数字を覚えるというのは非効率だし、勉強するモチベーションも上がりません。

そこで、おすすめの勉強方法は

「すべて自身のケースやライフプランに置き換えながら勉強していくこと」

です。

これなら、FPに関する理解が深まる上に、学んだ知識やスキルをそのまま活かすことができます。

ただし、「試験までもう1週間しかない」といった場合はとりあえず過去問やりましょう。(受験後にやっても効果はあります。)

FP3級取得の1ヶ月間の勉強方法

それでは具体的な勉強方法についてです。

FPは以下の6分野あり、順に紹介していきます。学習する上でもこの順番で進めていくのが無難と思います。

  1. ライフプランと資金計画
  2. リスクマネジメント
  3. 金融資産運用
  4. タックスプランニング
  5. 不動産運用設計
  6. 相続・事業継承

必要な準備(受験申し込み・教材)

まずは試験日程を確認して受験を申し込みましょう。

本来は勉強してから受験するものですが、受験申請期間から実際の受験日まで2ヶ月ほどあるので、申請してからでも勉強期間はあります。

また、FP2級と3級の受験日程は年に3回(1月、5月、9月)しかありません。

できれば2級までは取得しておきたいのですが、3級取得が2級の受験資格にもなるので、順番に受験していくとなると日数はかかってしまいますし、3級受験は早いに越したことはありません。

また、受験申込先の試験機関には「FP協会」と「きんざい」の2つの団体があります。

どちらでも大差ないようですが、筆者はFP協会から取得しました。

あと、教材に関しては、正直FP3級用のものは無くても問題ありません。

ですが、手元に何も無いままというのも不安ですし、隙間時間や受験日当日でも、さっと振り返られるというのは便利なので定番の1冊だけはあっても良いかも。

実際は、参考書で勉強するよりものYOUTUBEチャンネルなどを流し見する方が理解が深まるのではないかと思います。

個人的には、東大式FPチャンネルのほんださんの解説がわかりやすかったのでおすすめです。

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ライフプランニングと資金計画

実際のFP業務としても住宅ローン教育資金は最も基本的で重要な分野。

ここで活用できるツールとなるのが

  • キャッシュフロー表
  • バランスシート

です。

キャッシュフロー表とバランスシートの問題は、実技試験(FP協会)で必ず出題される定番問題です。

まずは、参考書や動画でどんなものか確認できたら、自分のキャッシュフロー表とバランスシートを作成してみましょう。

といっても正確な情報が必要というわけではなく、〇〇さんという架空の人物の表を自分用に置き換えていくだけです。

それでもキャッシュフロー表とバランスシートの理解が深まるし、これから学んでいくことが自身のライフイベントにおける何についてかというイメージが持ちやすくなります。

一度つくってみれば、3級の試験ではほぼ確実に正答できるようになるでしょう。

リスクマネジメント

リスクマネジメント(生命保険・損害保険)は普通に勉強するだけだと混乱します。

なぜなら、なんとか保険という種類がたくさんあるから。

  • 生命保険(定期・終身・養老)
  • 子ども保険(学資保険)
  • 個人年金保険
  • 損害保険(火災、地震、傷害)

これは実生活でも一緒。なのでFPに相談したくなるわけですね。

自身もなんらかに保険に加入していると思いますので、それがどの種類の保険なのか、保証内容だったり、複数の場合は重複していないか、など見ていくと違いがわかりやすくなると思います。

また、生命保険、医療保険は必要最低限にとどめるというのがよく言われるアドバイスなので、そのような観点で見てみましょう。

実際の保険を見直す絶好のチャンスになります。

金融資産運用

こちらも株式やつみたてNISAやREITなどの金融資産を所有しているなら、保有資産のPER、PBR、ROEを確認してみると良いでしょう。

何も持っていないようでしたら、テキストや講義の内容だけでなく、これから運用するならどうするかを実際の銘柄などを確認してみるのが良いと思います。

株式経験のない方は、まずは少額からはじめてみることをおすすめします。

タックスプランニング

サラリーマンやその主婦の方であれば給与明細源泉徴収票を確認してみましょう。

額面に対して税金がなぜこの金額なのか、年金はどれくらいになるのか、というのがおおよそ試算できるようになるというのは大切です。

また、保険と同じく所得も種類が多くて混乱しますが、サラリーマンであっても金融資産運用や副業をしていればほとんどを自身に関連づけることができます。

  • 利子所得…銀行口座
  • 配当所得…株式の配当金
  • 事業所得
  • 不動産所得…不動産の賃料(住居を貸した場合)
  • 譲渡所得…株式の売却
  • 給与所得…給与
  • 一時所得…保険金
  • 退職所得…将来の退職金
  • 山林所得
  • 雑所得…副業収入、将来の年金

※事業所得や山林所得については該当しないですが、迷うことはないでしょう。

各種の所得控除や税額控除についても同様に理解が深まると思います。

不動産運用設計

持ち家である不動産を売却する予定はないかもしれませんが、売った場合に価格はどのように決まるか、税金はどれくらいになるか、など試算してみましょう。

バランシート上もこれがないと保有資産がどうなっているのか見えません。

売買する場合、固定資産として税金を納める場合、相続する場合、それぞれのケースを想定しておけば、評価額や税金の決まり方が理解しやすいはずです。

持ち家はないという方も、今後も賃貸のままが良いのか、どういった物件なら購入した方がよいのかという肌感がつかめるのではないかと思います。

相続・事業継承

現時点で相続や贈与は実感がない方が多いと思います。

将来的な両親からの相続や、子供への贈与を考えてみると良いでしょう。

実際、亡くなってしまって初めて相続について知るより、生前にできることはやっておいた方が良いことは多いはず。

試験1週間前にやること

試験1週間前は試験に集中していきましょう。

不合格になっては時間もお金ももったいないです。

ただ、FP3級の試験レベルであればやることは過去問に取り組むだけ。

筆者はYouTubeを見直してあとは過去問道場で過去5回分の試験前日に解きましたが、当日の正答率も同じようなものでした。

前日の過去問結果

まとめ

今回はFP3級の勉強法について紹介しました。

FP3級は広く浅い知識で通用するからこそ、テキストや講義、過去問のみで勉強するよりも、実際の事例として自分自身に当てはめて取り組んだ方が確実に身になりますし、意味があります。

2級や1級と上級になればなるほど、自身には関係ない細かい事象が多くなってしまいますが、基本をどれだけ理解しているかというのが今後の学習にもつながってくると思います。

まずは3級の取得、がんばっていきましょう。

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