【ミニマリスト流】住居費を節約する住み替え方法←FPが解説

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「住居費」は家計の中でも大きな割合を占める固定費。

この毎月の支出をできるだけ安く抑えることができるのであれば、とってもありがたいですよね。

また、「家賃を生涯払い続ける」となると非常に大きな金額となり、なんだかもったいない気もするし、、なにより老後の不安材料となってきます。

とはいえ、人生の3大支出とも言われる住宅購入には「ローン支払い」だけでなく「修繕費」や「税金」の支出もかさみ、「賃貸VS購入」は正解の無い永遠のテーマのようです。

いずれにしても、

住居費をいかに攻略できるかどうかで「日々の生活や将来に対する安心感はかなり違ってくる」でしょう。

もちろん、住宅に対する想いや事情はそれぞれあると思いますので、一概にお金だけで判断できるものでは無いです。

ただ、家賃やローンで生活が苦しいなんて状況は避けたいというのは賛同いただけると思いますし、もし「住居費に関する負担が無い生活ができるようになる」としたらこの先の人生設計(ライフプラン)の前提も大きく変わってくるのではないでしょうか?

筆者の場合は、なるべく安い賃貸(独身期間)→新築分譲マンション(結婚&子育て期間)→3世帯同居、という経緯をたどっていますが、住居費は安くなる一方です。

一般的に、年代とともに家計も右肩上がりに上昇していくものとされています。しかし、住居費の負担を減らし、できたゆとりを次の暮らしに上手く還元していけば、きっと好循環が生まれます。

そこで、この記事では住居費をいかに節約するか?を次の3つの観点で紹介します。

  1. 安く借りる
  2. 安く購入する
  3. 安く住み替える

タイトルに「ミニマリスト流」と記載していますが、ミニマリストであることは必須ではありません。

家計状況やライフステージによって重要となるポイントは変わると思いますが、ぜひ参考にしてみてください。

目次

ミニマリスト流の住居費の節約方法

【ミニマリスト流】住居費の節約方法←FPが解説

住居費の節約にはいろいろな観点がありますが、ライフステージに沿って我が家が辿った経緯である次の3つの順で紹介します。

  1. 安く借りる
  2. 安く購入する
  3. 安く住み替える

住居費の節約方法❶ 安く借りる

「ずっと賃貸のままが良い」、「いつかはマイホームを持ちたい」など住居に対する考え方はそれぞれだと思いますが、いずれにせよ経済的な余裕があまりない初期段階は「とにかく安く借りる」ことが重要になってきます。

「安く借りる」ならパターンは次の3つの通り。

  • 実家に住む
  • 家賃補助や寮・社宅などを活用する
  • 安い物件を探す

コスト面だけでいえば「実家暮らし」は最強ですし、お勤めの会社で補助がでるなら最大限活用しておきます。

それらを活用できないならできるだけ安い物件を探しましょう。

掘り出し物のような物件が見つかればラッキーですし、すでに住んでいる場合であっても「家賃交渉」はやってみる価値のある手段であることは確かなようです。(性格的にできる方は限られるかもしれませんが。。)

ですが、

住居費を節約するには基本的に以下のように何かを我慢して妥協するしかありません。

  • 駅から少し離れた物件を選ぶ
  • 築年数が長く、付帯設備も古い物件を選ぶ
  • 間取りが小さくコンパクトな物件を選ぶ

「多少歩いてもウォーキングの一環」「最低限の設備で十分」「物は少なくしたい」など納得できる点を探しましょう。

ただし、やりすぎて生活の質を下げすぎないよう注意が必要です。

おすすめはコンパクトな間取り

ミニマリストでもある我が家が効果的だったポイントであり、お勧めしたいのは「コンパクトな間取り」です。

立地や築年数(付帯設備)は良い条件を選ぶ方が生活の質は維持しやすいです。

生活していれば物は次第に増えていくもの。

ただ、全て必要な物であることはありません(断言)。

物件を選ぶ際「今よりも間取りを小さくすること」を目標にすれば生活は洗練されていきますし、コンパクトな間取りで暮らすことができれば生涯必要となる住居費を大幅に圧縮することができます。

さらにコンパクトな間取りであれば水道光熱費の節約もやりやすいので一石二鳥。

蓄財が進む状態まで持っていければ、次のライフステージが見えてきます。

住居費の節約方法❷ 安く買う

住居を購入する場合、賃貸の時と同じように単に単価を下げるだけではありません。

  • なるべく資産価値が低下しにくい物件を選ぶ
  • 借入を少なくしてローンの利息を減らす
  • 減税措置を活用する

要するに、

「物件選び」と「頭金の用意」、「返済計画」は十分に行っておくことが重要になってきます。(購入した後では、ローンの借り換えくらいしか手段はありません。)

立地や築年数、設備は資産価値に影響しますし、良いものを選べば価値を維持しやすくなります。

一方の「間取りの大きさ」は資産価値の単価には影響しません。

もちろん使いにくい間取りや広すぎる間取りは需要が減りますが、小さい分には需要が下がる心配は少なくなります。

  • 自分の生活にとって必要最低限の間取り
  • 十分な資金(頭金)
  • ゆとりのある返済計画

これらがある程度揃っていれば、「賃貸物件より快適な暮らし」を「賃貸より経済的負担を少なく」実現することも可能になります。

また、ローン残高(負債)より不動産価額(資産)の方が上回れば資産形成は一気に加速していきます。

住居費の節約方法❸ 住み替える

いま賃貸に住んでいるなら、安い物件に引越ししないと住居費を節約することはできません(「家賃交渉して減額する」場合を除けば)。

同様に、

持ち家の場合も「ローンの借り換え」以外の節約方法は「住み替え」だったりします。

せっかくの持ち家なのに?と思うかもしれません。確かに「リバースモーゲージ」や「リースバック」などの手段があることを知っておくと、持ち家は老後の安心材料にはなると思います。

リバースモーゲージとは、自宅を担保にした融資制度で、住居を手放すことなく収入を確保することができる仕組みです。

リースバックとは、自宅を売却し、売却後に賃貸契約を結ぶことで、もとの住まいに住み続ける仕組みです。

ただし、いずれもローンや家賃が発生するので、必要に迫られなければやらない方が無難です。

特に、築数十年も経った土地や建物に価値が残っているかどうかは全くわかりません。

そうなる前(資産価値が高いうち)に売却して、これからの生活に最適な住居に住み替えることで「単価」を維持する手も考えられます。

「子育て環境に適した住居」は子育て世帯に需要があり、「リタイア後の生活に適した住居」もシニア層の需要が見込めます。

もし、不要な間取りやスペースがあるなら、所有し続けて維持管理していくよりも住み替えをした方が住居費の節約につながる可能性があります。

安心材料として「不動産資産」を所有しつつ、賃貸のようにその時々の生活に適した住居に住み替えていくことができれば理想的です。

お得に住み替える方法とタイミング

先述した通り、住居費の節約には「住み替え」を伴います。

もし良い物件が見つかっても、引越しにかかる手間やコストが高ければ躊躇してしまうかもしれません。(そもそも物件を探す気もおきないかも)

そうならないよう、住み替えにかかるコストも把握しておくと計画もしやすいですね。

引越し代の節約方法

引越しの費用に大きく影響するのは、

  • シーズン(繁忙期かどうか)
  • 積荷の量(トラックのサイズち人員数)

です。

掘り出し物の賃貸物件や中古物件、分譲マンションなど引越しの引越しの時期をコントロールするのは難しいものの、ハイシーズンとなる3月~4月、9月~10月は避けるのがベター。

トラックのサイズは輸送する家財の量で決まるので自分でコントロールできる余地はあります。

引越し業者の立場として一番避けたいのは「トラックに載りきらない」という事態ですので、多少余裕を持っています。

一度引越しを経験していると適切なトラックの大きさを把握でき、業者との交渉もしやすくなるでしょう。

ただし、段ボール数箱減らした程度でトラックサイズを小さくできるようなことはありません。

大物家具や家電を買い替えるタイミングにしたり、日頃から使わなくなったものは手放していくことで、いつでも引越しできるスリム・コンパクトな住まいにしておくと経済面だけでなく身体的、精神的な負担も軽くなります。

特におすすめなのはトレファク引越といった「不用品の買取」と「引越し」をセットにできるサービスを活用することです。

買取に繋がれば多少費用を浮かせることができます。

なんと言っても、一度でも査定を経験することで家具や家電を購入する際の「価値基準」が自分の中に形成されていくというのが大きい。

住み替えの特例措置や住宅ローン控除の活用

引越し代は一時的な支出になるだけなので、住み替えによって住居費を節約できるなら多少目をつむっても良いかもしれません。

それよりも、マイホームを住み替える場合はかなり大きな金額が動くので、税金などで思わぬ支出とならないようにしておきましょう。

マイホームの住み替え時に適用できる減税措置は大きく3つあります。

  • 3,000万円の特別控除の特例
  • マイホームを売ったときの軽減税率の特例
  • マイホームを買い換えたときの特例(居住用財産の買換えの特例)

どの特例の要件を満たしているか、併用可能かどうかなどを事前に把握しておくことが大きな節約ポイントになると思います。

例えば、3,000万円の特別控除の特例は「不動産を売却した際に得られる利益(譲渡所得)に対し、3,000万円までは課税対象から除外する」という制度。

ちなみに、譲渡所得は売却価格ではなく、売却額よりも購入額の方が大きい場合(=利益が出ていない場合)は税金は0。

その時の不動産価額によりますが「3,000万円の特別控除の特例」が適用できれば基本的に税金の心配はなく、毎月支払っていたローン(購入資金)も回収できます。

資産価値が大きく目減りしていなければ、月々の住居費は相当圧縮されたことになりますし、次の住居用のまとまった資金も手に入ります。

さらに、住み替え時も「住宅ローン控除」を活用することで費用負担を抑えることもできます。

住み替えるタイミング

住み替えをする一般的なタイミングは、

  • 子育て環境を考えてマイホーム購入するケース
  • リタイアした後に夫婦のみのシンプルライフに移行するケース

があると思います。

しかし、子供がある程度成長してくると、幼少期の頃のような空間や間取りは合っていないかもしれません。また、次第に親は老後生活に入り、親の住居環境も変わってきます。

この時も一つのタイミングになり得るでしょう。

状況としては次の4つが考えられます。

  • 自分たち家族は持ち家、親は賃貸
  • 親は持ち家、自分たちは賃貸
  • 親も自分たちも持ち家
  • 親も自分たちも賃貸

経済的な観点でみれば、どのケースにおいても1つの持ち家にして3世帯同居にするのがお得です。(←我が家のケース)

同居は難しくとも、生活に適した住み替えを実施して親の資産を守ってあげることはゆくゆくは自分たちの資産を増やすことになります。

まとめ

この記事では、住居費を節約してきた我が家のケースを3つの観点で紹介しました。

  1. 安く借りる
  2. 安く購入する
  3. 安く住み替える

要所要所でミニマリストのエッセンスがあったかと思います。

誰にでも同じようにできるというわけではなくケースバイケースになるかと思いますが、中長期の目線を持って取り組んでみていただければと思います。

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