FIRE(Financial Independence, Retire Early)が日本でもブームになっていますね。
FIREとは『経済的自立』と『早期退職』をセットにした考え方。
基本的には、若いうちから積極的に投資を行ってアーリーリタイアをするというムーブメント。
サラリーマン世帯にとっては『そんな生活に夢があって憧れるけど、家庭がある今となっては現実的じゃないよな。。』という方が多いのではないでしょうか?
ですが、完全にリタイアすることが目的ではなくても、FIREに向けて取り組んでいくことが大事です。
というのも、
- 「老後の2000万円問題」
- 「人生100年時代」
- 「格差社会」
- ・・・
これからの世の中を表すどんな社会においても、計画的な老後の資産形成は重要課題となります。
一方、FIREでやることは基本的に以下の3つです。
- 所得の最大化
- 支出の最小化
- 資産運用
実は、FIREでやることは老後資金の資産形成の方法と変わりません。むしろこの資産形成の王道をなるべく若いうちから着実にやっていくということなわけです。
そして、我が家もそんなサラリーマン家庭(子供あり&住宅ローンあり)ですが、
FIREは全く不可能でもない
…かな?というのが今のところの見通しです。
そこで、今回は『FIRE』に対する考え方と取り組み方を紹介したいと思います。
サラリーマンがFIREを目指すべき理由
サラリーマンが『もう働きたくないのでさっさとリタイアしたい!』という理由でFIREを目指すのであれば、それはそれでかなりの努力が必要でしょう。
ただ、FIREは若いうちに老後のような隠居生活を送るというものではありません。
リタイアするといっても、働いて社会的な関わりを持つことは心身ともに健康的な暮らしを送る上でも大事なことです。
FIREで重要なのは『日銭を稼ぐための労働から脱却する』ということではないでしょうか。
そのために経済的自立(不労所得によって生きていける)を図るということを考えています。
経済的な自立の必要性
人生100年といわれる時代です。
今の仕事に特に不満はないかもしれません。
でも、
- 健康上の支障が出て仕事を続けられなくなるかもしれない。
- 市場の変化で収入が維持できないかもしれない。
特に収入が低下していくというのは「保険」では対応できませんよね。
経済的に自立できていれば、そういった心配を抱えることなく働くことができます。
また収入の低下に対して新しいことにチャレンジすることだって可能になるでしょう。
もし今、漠然と不安があるというのならば、一歩を踏み出してみることで景色が変わって見えるようになるかもしれません。
ただし、経済的自立(不労所得によって生きていける)を目指すとなると最低6000万円〜1億円の資産が必要になってきますし、これはなかなかハードルが高いです。
また、そこまで資産があるとそもそも働く必要性もなくなってきます。
そこで、一つの選択肢になるのが『サイドFIRE』です。
サイドFIREとは
サイドFIREは、FIREのように完全に経済的自立するのではなく、「不労所得で生活費の半分を賄い、残りは働いて稼ぐ」というものです。
生活費に占める不労所得の配分はそれぞれですが、半分とすれば目標となる資産額も単純に半分(最低3,000万円)で済みます。
年間250万円くらいで生活できているならば、株式資産3,000万円で120万円/年の配当金(配当利回り4%)を得られればサイドFIRE達成ということです。
10年でサイドFIREを目指す我が家の状況
では、我が家の状況はどうなの?というのを参考に紹介します。
我が家の貯蓄率:80%
本サイトのプロフィールに『生活費は収入の20%』と記載している通り、貯蓄率はほぼ80%。
【1000万円貯める方法】我が家が5年で達成するためにやったことという記事も公開していますが、貯蓄額はあくまでサラリーマンの平均月収、ボーナス無しで試算した内容です。
ということは、計算してみるとだいたい年収がわかるのですが、ありがたいことにそれなりのお給料を貰ってはいます。
ただし、マイホームの住宅ローンもありますので、全てを投資に回している状況ではなく、現金比率はまだ高め。今は投資リターンは2,3%くらいになってしまうかと思います。
ですが、貯蓄率が80%ならば貯蓄率を基準にリタイアまでどれくらいの年数がかかるのかというグラフの通り10年あれば十分。
収入のメインである本業がこれから右肩下がりになったとしても、10年以内になんとか自立していける、という算段でいます。
サイドFIREに向けてやること
完全なFIREでないサイドFIREの場合、収入によっては資産を取り崩していく可能性があるため多少不安が残ります。
ですので、支出をまかなえる分の収入源を確保できるように努めています。
ここからは
- 支出の最小化
- 所得の最大化
- 資産運用
に対して我が家がどのように取り組んでいるかを紹介します。
我が家の場合あと10年と設定していますが、これから目指す方の参考にしてみてください。
支出の最小化
そう簡単に収入は上がるものではありませんので、なにより一番効果的なのは支出の最小化。
そこで副業というのも手ではありますが、ちゃんと稼ぐとなるとやはり時間をかけて取り組む必要があります。
また、本業1本にしろ副業にしろ、いざ収入が上がってもかなり税金でもっていかれてしまいます。
となると、どんな世帯でも身の丈にあった生活により節約することがまずは一番!
生活を整えて節約できた分はそのまま収入につながります。
所得の最大化
本業がある以上は本業にコミットするのが基本というのが我が家の見解です。
身の丈にあった暮らしで生活が整ってくれば、そこで生まれた時間とお金を使って自己投資をしていきます。
英語やプログラミングはスキルとして身につけるのは結構ハードルが高いと思いますが、昇給や業務の効率化、転職などに役立つので目の前の仕事をがんばりつつ、自己投資していくことで収入を上げていくことは可能です。
また、本業収入が伸びない市場であれば、副業に手を出すよりも転職を考えた方がよいと思います。
とはいえ副業も大事。リタイア後はこちらがメインの収入になるかもしれません。
ただし、あくまで月に数万円足しにできるくらいの個人で稼ぐ力を身につけておけば良いのではと考えています。
とりあえずは今更?と思うかもしれませんがブログはおすすめです。
資産運用
株式の配当は、いわゆる”不労所得”です。
本業、副業どちらにせよ、最終的に不労所得がどれだけあるかで仕事を選ぶ自由度や負担がかわります。
❶ゆとりある生活ができていて、❷本業も充実しているのであれば、余剰資金は生まれます。
再投資による複利効果もありますので、得た収入で積み増せる分はできる限り増やしています。
さいごに
今回はサラリーマンにおすすめの”サイドFIRE”という考え方を紹介しました。
人生100年時代に健康やお金の不安を減らして暮らしていくには最も現実的な手段ではないでしょうか。
我が家も道半ばではありますが、一緒にはじめていきましょう!