ウクレレの「弦交換」は初心者の方にとって「いつ、どうやってやるものなの??」と少し不安を感じるものではないでしょうか?
失敗したら弾けなくなってしまいますもんね。
が、ちょっと面倒だしお金もかかります。(弦の張り替え費用は数百円程度。)
でも、ウクレレの弦交換は初めてでも簡単にできちゃうものです。
そこで、この記事では『ウクレレの弦の交換方法』を5つの手順で紹介したいと思います。
- 弦交換に必要な準備:新しい弦を用意しよう!
- 弦の取り外しと掃除:弦を取り外すときにやっておくこと!
- 新しい弦をセット:弦の玉止め(玉結び)のつくり方と順番!
- 弦をペグに巻きつける:巻きつける向きは下方向・内回転に!
- 弦のチューニング:安定するコツはテンション!
また、記事の後半では弦交換の「タイミング」や「頻度」についても解説しています。
ウクレレの弦交換のやり方は簡単!手順は5つです。
それでは弦の交換の仕方について解説していきます。
まず、ウクレレの弦を交換する手順は以下の5つです。
- 弦交換に必要な準備:新しい弦を用意しよう!
- 弦の取り外しと掃除:弦を取り外すときにやっておくこと!
- 新しい弦をセット:弦の玉止め(玉結び)のつくり方と順番!
- 弦をペグに巻きつける:巻きつける向きは下方向・内回転に!
- 弦のチューニング:安定するコツはテンション!
この手順の通りに弦交換すれば、はじめてでも簡単に10分程度で弦交換できると思います。
特に、4、5番の『弦をペグに巻きつける』『チューニング』のところは何度も交換していくことで上達していくところかと思いますので、気軽に何度もトライしてみるのがよいと思います。
今回は、筆者が初めて買ったウクレレでもあるおすすめのFamous(フェイマス)のFS-5を使って解説します。
ブリッジへの弦の固定方法やペグのタイプが違っている場合があるかと思いますが要領は同じです。
1.弦交換に必要な準備:新しい弦を用意しよう!
弦を交換するタイミングや頻度
『そもそも弦を交換するタイミングはいつなのか?』また『どれくらいの頻度で弦を張り替えていく必要があるのか?』というところが疑問かと思います。
ウクレレの弦はそれほどすぐに劣化するものでもないので、目安としては3ヶ月から半年くらい経ったら交換しておくと考えておけば良いと思います。
ですが、ぶっちゃけ張り替えなかったとしても大丈夫です。
ただ、詳しくは記事の後半で解説しているとおり、定期的な交換以外にも弦を張り替えるタイミングはあります。
とりあえず、新しい弦はストックしておくと良いでしょう。
弦交換に必要なもの
ウクレレの弦を交換する前に、あらかじめ必要な道具を準備しておきます。
- 新しいウクレレの弦
- ニッパーやハサミ
新品の弦は当然として、弦を切るためにニッパーかハサミも要ります。
また、ウクレレの弦は楽器屋さんやamazonなどネット上でもたくさん種類がありますが、基本的に上の写真のように4本分の弦がパッケージになって売られています。
1本ずつ小分けになっているものもあれば写真のように4本分まとめられているものもあります。
それぞれの弦が1〜4のどの弦用なのか示されているはずなので、後でわからなくならないように確認しておきます。
弦の種類や太さ(ゲージ)の選び方
基本的にはソプラノウクレレであれば『ソプラノ用のナイロン弦』を選んでおけば、ウクレレにあった太さの弦を用意できるはずです。
ウクレレの弦は材質や色、メーカーなどによって『弾き心地』や『音色』、『見た目』なんかも変わってきます。
この記事で弦交換のやり方がわかったら、ぜひいろんな弦を試してみてください!
そもそも、『今回張り替える新しい弦は何を買えばよいか迷っている!』という方も【ウクレレの弦の種類と選び方】初心者におすすめの弦の紹介!の記事を参考にしていただければと思います。
2.弦の取り外しと掃除:弦を取り外すときにやっておくこと!
ウクレレに張ってある古い弦を取り外すのですが、慣れないうちは弦を巻きつける方向とかわからなくなってしまうので、一本ずつ外しては交換するというのが良いと思います。
弦の外し方
張ってある古い弦を取り外すためにペグを回して弦を緩めていきます。ダルダルになるまで緩めれば、あとは手でペグに巻きついている弦を外してしまいましょう。
ペグから弦が外れれば、今度はブリッジにひっかけてあるもう片側も弦の端も外れるようになっているはず。
これでウクレレ本体から弦を完全に取り外した状態になります。
ウクレレから弦が無くなっているこのタイミングで指板をきれいに掃除しておきましょう。
また、High-GとLow-Gのセッティングを変更する場合は、外した弦は保管しておけば元に戻すこともできます。
High-G?Low-G?って何??という方は【ウクレレのハイGとローGとは?】初心者にはどっちがおすすめ?という記事が参考になると思います。
3.新しい弦をセット:弦の玉止め(玉結び)のつくり方と順番!
取り外した弦を見てもわかるように、弦をブリッジに引っ掛けるために、結び目(玉止め)をつくる必要があります。
玉止め(玉結び)の作り方とセットの方法
新しい弦は結び目がついていない状態ですので、下の写真のように8の字にして結び目を作ります。
結び目から伸びた余分な弦はをカットして、ブリッジの穴に通して引っかけてセット完了です。
弦の順番と数え方
弦の順番と呼び名は下の写真の右から1弦、2弦、3弦、4弦と数えていきます。
取り付ける順番は特にありませんが、新しい4本の弦が1から4のどの弦なのかわからなくならないように確認しておきましょう。
弦のパッケージや直接弦についているタグには必ず「1」から「4」のどれかの数字が記載されているのでそこで見分けることができます。
4.弦をペグに巻きつける:巻きつける向きは下方向・内回転に!
今度はペグに新しい弦を巻きつけていきます。
それぞれの弦を巻きつける方向
まず、ペグの穴に弦を通したらペグの下側(ヘッドに向かう方)へと巻いていきます(下の写真左を参考にしてください)。3周以上は巻きつけるように、最初は少しゆとりを持った状態で巻きつけていきましょう。
弦を巻きつける回転方向は1弦と2弦は時計回り、3弦と4弦は反時計回りとなっているので注意してください。文字だとわかりにくいので右下の写真を参考にしてもらえればと思いますが、どれも『内向き』になると覚えるとわかりやすいです。
弦の巻きつけ方とコツ!
ペグから手を離しても弦がほどけない程度に巻きつけたら、下の写真のように弦を少し引っ張ることでテンションをかけながらペグを巻いていきます。
うまく弦を巻けたかどうかは、この『テンションをかけながら』できたかどうかが重要になってきます。
テンションがかかっていないまま巻きつけてしまうと、いざチューニングするときペグを巻いても巻いても弦が緩んでしまいます。
これではいつまでたっても音が合わないですし、その後のチューニングの安定性にも影響します。
5.弦のチューニング:安定するコツはテンション!
弦交換の後のウクレレのチューニングは、普段のチューニングとやり方は同じです。
チューニングの方法
チューナーを使ってそれぞれの弦が下記の音になるように音程をあわせます。
- 1弦:ラ(A)
- 2弦:ミ(E)
- 3弦:ド(C)
- 4弦:ソ(G)
音程が安定するまでの数日間は気長にチューニングを繰り返しましょう。
弦交換後のチューニングのポイント!
最初はすぐに音程が下がってくるので、『手順4.ペグに弦を巻きつける』のところで解説したように、弦のテンションをかけながらチューニングしても良いと思います。
また、チューニング方法や先ほどの弦の巻きつけ方のポイントについては、【ウクレレのチューニング方法】すぐに音がズレてしまう原因とコツ!の記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください。
最後に余った部分はカットして弦交換は完了です!
今回僕はクリアなナイロン弦からブラックナイロンの弦に変えてみたのですが、弦の種類については【ウクレレの弦の種類と選び方】初心者の方におすすめの弦の紹介!の記事も参考にしてみてください。
弦交換の頻度と3つのタイミング
ウクレレの弦を交換するタイミングは大きく3つあります。
- ウクレレの弦の寿命がきたとき
- 新しいウクレレを買ったとき
- Low-G/High-Gのセッティングを変えるとき
弦を交換するタイミング①:ウクレレの弦の寿命が来たとき
ウクレレの弦はギターのようにテンションが強くかかるものではないので、それほど劣化するということはありませんが、一応寿命があります。
『弦の劣化』というのは、弦の表面に傷やささくれのようなものができてきたり、音が悪くなったりした状態です。
そのまま使い続けることもできますが、弾いてる最中にプツンと切れてしまうなんてこともありますので、使い続けるよりは新しい弦に交換してしまった方がよいかと思います。
ウクレレの弦の寿命と弦交換の頻度の目安
それでは、弦の寿命はいつなの?というのが疑問になると思います。
毎日たくさん弾く人や演奏スタイル、汗をよくかくかどうか、保管場所の湿度などによりますが、それほど神経質になることはありません。
ウクレレの弦の交換頻度は3ヶ月から半年を目安としていただければ良いかと思います。
弦を交換するタイミング②:新しいウクレレを買ったとき
【ウクレレ入門用!】簡単にできる激安ウクレレのカスタマイズ方法!という記事で紹介していますが、5,000円しないくらいの安めのウクレレは、ウクレレ本体にもともと張ってある弦がよろしくないことが多いです。
逆に言うと、弦さえ交換してしまえば見違えるほど良くなるということで、ぜひ真っ先に交換しましょう!
そして、実はどんなウクレレであっても、新しく買ったウクレレの弦は交換しておくことをおすすめします。
なぜなら、店頭に並んでいたときからずーっと張ってあったものですし、弦の素性も劣化具合もわからないからです。これはオンラインで買うときも同じです。
弦によってウクレレの音色も弾き心地も変わるので、新しいウクレレを手に入れたときは弦も新品のものに張り替えてしまいましょう!
弦の選び方やおすすめの弦については【ウクレレの弦の種類と選び方】初心者におすすめの弦の紹介!という記事で紹介しています。
弦を交換するタイミング③:Low-G/High-Gのセッティングを変えるとき
弾いてみたいアレンジの楽曲がLow-GだったりHigh-Gだったりすることがありますよね。
もし『Low-G』や『High-G』って何のこと??という方は【ウクレレのハイGとローGとは?】初心者にはどっちがおすすめ?という記事を参考にしてみてください。
ある程度演奏スタイルが固まってきたり、すでに2本目のウクレレを持っている方は必要ないかもしれませんが、High-GとLow-Gのセッティングを変える時は、弦交換が必要になります。
Low-GとHigh-Gのセッティングを変えるときも弦の交換方法は同じです。
また、High-GからLow-Gに変えるための単弦も売っているので、4弦の一本だけ変えて対応するといったことができます。
まとめ
今回はウクレレの『弦の交換方法』を下記の5つの手順で解説しました。
- 弦交換に必要な準備:新しい弦を用意しよう!
- 弦の取り外しと掃除:弦を取り外すときにやっておくこと!
- 新しい弦をセット:弦の玉止め(玉結び)のつくり方と順番!
- 弦をペグに巻きつける:巻きつける向きは下方向・内回転に!
- 弦のチューニング:安定するコツはテンション!
弦の張り方は実際に一度やってしまえば『なんだ、こんなもんか』というくらい簡単です。
弦の種類については、好みの部分が多分にありますので是非気軽に試してみてはいかがでしょうか?