2020年度からプログラミング教育が小学校で必修化されています。
我が家の息子は小学生で、今ちょうど学校教育の導入段階にいます。
筆者は理系大学での研究活動からプログラミングに触れ始め、その後の社会人になってからエンジニアとしてプログラミングスキルを身につけてきました。
そんな自身の経験を踏まえ、
- プログラミング教育の現状
- そもそもプログラミングスキルとは何か?
- プログラミングスキルを身につけるには家庭で何をしたら良いのか?
を紹介したいと思います。
プログラミング教育の現状とこれから必要な事
これから教わる子供たちはまだしも、学校の先生方はプログラミングを経験してきたわけでは無い方が多く、教える側は試行錯誤の状況にあるように感じています。
また、このような状況はママ友の間でも話題に上がるようで、うちの子は大丈夫かしらという不安から、子供をプログラミング教室に通わせた方がよいのでは?という発想になっている家庭もあるのではないでしょうか。
義務教育でプログラミングスキルは身につく?
過渡期でもある今の学校の教育で十分にプログラミングスキルが身につくとはいえません。
むしろ、義務教育とはそもそも最低限の基礎レベルを身につけるものに過ぎないので、当前の事だと思っています。
これは日本の英語教育を考えてみれば実感できることでしょう。
学校教育の下で英語を勉強していたからといって、英語を使ってビジネス会話や日常会話ができるほどのスキルは身につかないものです。
ですが、後々ちゃんと勉強して英語を身につけようとすると、まず中学英語の文法や単語からおさらいすることになります。
要は、学校教育のレベルで社会で通用するスキルが身につかないのは、あくまで基礎を教わった段階で終わっているから、ということです。
このような理由から、学校で教わるプログラミングを一通り理解し、成績も良かったからといって、社会で通用するプログラミングスキルが身についている、ということにはなりません。
プログラミング教育が始まったといっても、授業で週に1時間実施するかどうか程度です。
プログラミングスクールは必要?
では、プログラミングスクールや通信講座などが必要なのかというと、そういうわけではありません。
ここが大事なポイントだと思うのですが、義務教育化されるわけですから、スクールに通わないと身につかないなんて特殊なスキルでは無い、ということをまず理解しましょう。
特に、プログラミング教室や教材は多分にビジネス(お金)の要素が大きいような気がして、注意が必要です。
と言うのも、一般的に「プログラミングは得体のしれない難解なもの」というイメージがあるのに対して、
- プログラミングのことを知らない親子に興味を持ってもらう
- 子供が退屈しないように、うれしさや楽しさを実感できる
という必要があります。
なので、お試しで体験すると、パズルを組み合わせるような感覚で実際に動くロボットをつくって動かしたり、、、etc
なんだか楽しかった、と感じられる工夫がされています。
しかし、このような体験は立派な環境や教材がないとできないわけでは無いです。
プログラミングとは、自分で頭の中で想像したことを実現するツールです。
本人がその楽しさを感じられるなら、どこでもスキルを身につけていけるはずです。
大事なことは、「家庭」でどのように取り組むか
では一体どこでどうやって身につけるのが良いのか?というと、家庭で親子で身につけていくことをおすすめします。
そもそも小学生以下のお子さんを持つくらいの年代の親であれば、プログラミングスキルは自分自身が今社会から求められているスキルの一つでありであり、身につけておくべきでものでもあります。
学校も子供も始めたばかりであれば、自分も一緒に始めて理解を深めていけばよいのです。
逆に、家庭で出来なければ、プログラミングに関して子供との隔たりがどんどん広がっていってしまいます。
子供は成長するにつれ環境に適応していきますが、自分は時代に取り残されてしまいますよね。
そもそもプログラミングスキルとは?
ところで、そもそもプログラミング教育で目指していることはなんなのでしょうか?
目的は「小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成」となっています。
プログラミングに必要なコーディング(プログラミング言語を用いた記述方法)のスキル自体ではなく、自分で考え、それを形にしていく、プログラミング的思考力や行動力の育成が重要とされています。
その時々に合わせて柔軟に対応できる、時代を超えて普遍的に求められる資質・能力を身に付けることが最大の目的です。
つまり、ある設問に対する知識や演算処理能力を問うようなこれまでの詰め込み教育ではなく、
- 問題をどのように捉えて
- どのように解決するか
を考え実行する能力を身につけるということです。
「何かわからないことは教わる必要がある」、「教えてもらわないと身につかない」ということでは無いわけです。
思った事を「自分なりにまずやってみる」、「自分でできるようになる」というマインドセットが大事です。
家庭の中でも親子でプログラミングを実践することそのものが、双方のこの能力を育む経験になります。
家庭で楽しめる、おすすめのプログラミングはSCRATCH(スクラッチ)
では、何をどのようにして始めたら良いのか?というのが一番の問題だと思います。
小学校でもプログラミング学習の導入用いられているScratchを紹介したいと思います。
Scratch(スクラッチ)とは?
Scratchは、マサチューセッツ工科大学(MIT) で開発されたプログラミング言語です。
子ども向けにデザインされていて、世界中に数千万ものユーザーがいて多くの教育機関でも利用されています。
Scratchを使えば、自由にゲームやアニメーションを作ることができます。さらに、できあがった作品はオンラインコミュニティで他の人と共有できます。
また、PCとネット環境さえあれば利用することができ、サービスは全て無償で提供されています。
詳細は、SCRACHのWEBページで確認してみてください。
さいごに
今回は、プログラミング教育の目的と、家庭でも無料でできるプログラミング(SCRACH)を紹介しました。
スクラッチは小学生でも始められる簡単なプログラミング言語です。
ぜひ、親子で一緒にはじめてみてはいかがでしょうか?