【サイドFIREに必要な準備】リタイアする前にやっておくこと

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FIREに必要なものといえば兎にも角にも「資産」。

それ以外のあれこれはFIREしてから考えたって良いのかもしれません。

しかし、サイドFIREバリスタFIREといった場合は、FIREした後になって「こんなはずじゃなかった」とならないように準備しておくのが大事かと思います。

というのも、これらのFIREは完全なFI(financial independence)、いわゆる「経済的自立」ができていない状態だからです。

そこで、FIREする前に準備しておく必要があると考えているのは次の3点。

  1. 金融資産とライフプランの入念なシミュレーション
  2. マネーリテラシー(経験含む)を高める
  3. 家族(夫婦)で価値観を共有する

特に家族がいてFIREを目指すというのであれば、金融資産は多いに越したことはありませんが、FIRE後にどのような生活を送るのか、家族のあり方や価値観についてはよく話し合っておいた方がよいでしょう。

もしかすると、家族として望ましい形は早期リタイアすることではない⁉︎かもしれません。

いずれにしても、これらの準備をしておけばFIREに対する方向性が見えてくるのではないかと思います。

目次

サイドFIREに必要な準備とは

サラリーマンでもFIREできる方法として紹介されるのが「サイドFIRE」や「バリスタFIRE」。

キャッチーで現実味もあって書籍でもFIRE本が増えていますし、ちまたの雑誌でも頻繁に特集されていますね。

ただ、これまで市場が好調だったこともあり、サラリーマンでも実現可能な目線で「いくら資産が必要か?」「どんな投資が良いか?」といったことにフォーカスされているように思います。

いわばブームのようになっており、市場が下落相場となれば一気にトーンダウンするかもしれません。

いずれにせよ、資産額自体はめちゃくちゃ重要な肝の部分ではありますが、なぜFIREを目指すかという根本的なところは、ブームや市場の状況に関係なく押さえておくべきポイントでしょう。

そこで、必要となるのが以下の3点です。

  1. 金融資産とライフプランのシミュレーション
  2. マネーリテラシー(経験含む)を高める
  3. 家族で価値観を共有する

我が家の場合、資産額的にはサイドFIREできそうかなという段階にありますが、それも❷や❸が重要だったと感じています。

金融資産とライフプランのシミュレーション

完全なFIREでなくとも、○○○FIREとなれば、まず「資産」が必要なのは言うまでもありません。

サイドFIREの場合、FIRE後にどういった生活をするかによって、FIRE前に資産を積み上げる必要がある金額か大きく変わってきます。

サイドFIREに必要な金融資産額

サイドFIRE(もしくはバリスタFIRE)の場合、基本的な考え方は、生活費の25倍の「半分」が必要な資産の目安といわれています。

要するに、生活費の半分を資産から得られる不労所得でまかない、残り半分を労働で稼ぐというもの。

25倍という数字は、投資で得られる利益の範囲内で生活を続けれるための目安で、アメリカの一般的な株価の成長率(7%)から物価上昇率(3%)を差し引いて計算された「4%ルール」に基づいています。

我が家は残っている住宅ローンの負債も含めた純資産は3000万を超えたところ(参考:我が家の頭金と返済プラン)。

現状の生活費は300万円もかからないことから考えると「サイドFIREも可能」といえなくもない状況にあります。

必要資産のシミュレーション

生活費が年間300万円なら、3750万円(300×25=7500万円の半分)の金融資産があれば、年間150万円の労働収入で生活できることになります。

「3000万円台でFIREできる」となれば一見現実味があるようですが、150万円を時給単価1000円の労働で稼ぐなら年間1500時間も働き続ける必要があります。

また、生活費は子供の進学先によっては教育費も変わってきますし、両親の介護などで時間的な制約ができることも十分に考えられます。

それなら収入減しようが一切残業はしないなどの割り切った労働条件で現職を続けている方が断然マシじゃない??という気がします。

どちらにせよ、1ヶ月とか場合によっては年単位で新しい別のことに取り組みたい、といったフレキシブルさは結局のところありません。

筆者としては、この点が生活費の半分をまかなうというところでサイドFIREに踏み切らない理由でもあります。

一方で、リスクをとらずFIREしないでいること自体が機会損失になることも十分考慮したいところですが、単純に目標資産額は決まらないものでしょう。

マネーリテラシー(経験含む)を高める

金融資産を持つことでマネーリテラシーは高まるでしょう。

ただ、自分にとって現実的なシミュレーションを行うには自身のライフプランを設計できる必要があります。

ライフプランの設計には

退職金や年金、相続、また、それらの税金などは人それぞれなので情報を得にくいものです。

世間一般的には、これらに関する相談窓口となるのがファイナンシャルプランナー(FP)。

しかし、FPは一般的な解説をしてくれるだけ、FIREしたいとなるとやはり一般家庭の価値観とは多少ずれてきます。

ということで、筆者はFP技能士の資格を取得するようにしています。

投資経験を積む

FIREまでの資産形成をするには、貯蓄だけより投資経験を積むことも大事。

とはいっても「投資でFIREを目指す」ということではありません。

複利の効果があるため資産の増加スピードは多少上がりますが、資産形成において支配的なのはあくまで「入金力」。

では、なにが大事か?というと、積み上げた資産に対してどれくらいのリスクをとっていけるかという経験です。

FIREに必要な金融資産を運用するとなれば、日々数万円〜数十万円の値動きをするものでしょう。

場合によっては日々資産が目減りしていくという時期もあるでしょうし、資産運用経験が乏しい状態でこれは不安でしかないですよね。

ということで、小額から投資をはじめ、徐々に資産運用の割合を高めていくしかありませんが、福利厚生で資産運用をサポートする制度があるサラリーマンの方はぜひ活用しましょう。

収入源の確保

雇用されて働くという枠組みであれば現職か転職で労働条件を改善・交渉する方が妥当そうというのが個人的な見解です。

それでも、今後「心身の健康を損なってしまった」というケースもあるだろうし、とにかく自由に生きたいというのであれば、時間労働ではない形のストック型の資産が重要になってきます。

FIREの場合、それが金融資産による不労所得ということになりますが、サイドFIREの場合は個人の「スキル」や「ビジネス」もFIRE後の資本になります。

個人的には、FIRE前にリスクを抑えたスモールビジネスをいろいろやってみるというのは大切だと思っています。

家族(夫婦)で価値観を共有する

家族がいる場合、一番大事なのが家族の価値観と意向です。

FIRE後の生活や、そもそもFIREを目指すこと自体の理解を得られなければ、一体何のためにFIREしようとしているのか?ということになります。

日々節約をして「貯蓄残高が増えていくこと」が一つのモチベーションになっている家庭は多いかと思います。

しかし、貯蓄を投資にまわすことの理解が得られないとか、どこかの時点でセミリタイアして一番の収入源を絶ってしまうことには理解を得られない。

そもそも会社やめてどうするの??というのは、周囲が疑問に思うことでしょう。

結局のところ、どういった生活を送りたいかということです。

それによって必要な資産額も働き方も変わってきます。

家族と協力する

家族の時間を大切にしたい(今できていない)というのであれば、別に仕事をやめなくても異動や転職をすれば済む問題かもしれません。

しかし、家族としてもFIREした方がより理想の生活ができるというのであれば、家族一緒に協力するとよいでしょう。

我が家の場合は、このあたりの価値観の共有ができたことで資産形成のスピードもグッと上がりました。

まとめ

この記事では、サイドFIREする前に準備しておくことを3つ紹介しました。

  1. 金融資産とライフプランの入念なシミュレーション
  2. マネーリテラシー(経験含む)を高める
  3. 家族(夫婦)で価値観を共有する

サラリーマンにとって「サイドFIRE」や「バリスタFIRE」は聞こえが良いものかと思いますが、FIRE後も時給労働で月10万円稼ぎ続けるといったら結構な拘束時間だし、リスクも大きいでしょう。

しかし、FIRE前にしっかり準備しておけば蓄財のスピードが加速するのみでなく、FIRE後もリスクを抑えた自由度の高い生活を遅れるようになるのではないかと思います。

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