ミニマリストになろうとしたわけではなく、FIREがゴールでもないのですが、家族が自分達らしく人生を楽しんで暮らしていくには、「経済的に自立して時間労働から脱却すること」を目標の1つとしています。
とはいっても、「働きたくないからリタイアしたい」というわけではありません。
今の仕事もやりがいがあり日々充実しています。
ですが、仕事で自己実現するだけでなく、家族と過ごす時間や仕事以外の時間も充実させていきたい!
そうなると、どんなに仕事を効率化したとて、1日8時間×週5日の労働時間は人生にとってウェイトが大きすぎます。
「なら、フリーランスになれば?」という意見もあると思いますが、今の仕事をやめたいわけではないし、いきなり転身しても生活費を稼ぐための労働(ライスワーク)を続けることになっては本末転倒です。
かといって、老後まで待っていては遅すぎるし、徐々に週休3、4日へとシフトしたり、人生の夏休みを取得できれば良いのですが、家庭を持つサラリーマンにはそういうわけにもいきません。。
と、私的な見解をつらつらと記載しましたが、
「今の生活の延長線上にはない生活」を思い描きながらも、今更身動きが取れないからと諦めてたりしませんか?
この点は多くの方に共感していただけるのではないかと思います。(サラリーマンの宿命ではないでしょうか)
そこで、仕事も自分なりにこなしながらも暮らしを変化させていくことを模索し、実践してきました。そんな内容をブログにしたためていっているのが当サイト「SIMPLE LIFE STYLING」です。
実際はまだFIREしているわけではありませんが、気づけば家族で「ミニマリスト」であり「FIRE」も近づいていました。(働くつもりはあるので、正確には「サイドFIRE」)
この記事では「ミニマリスト」志向の方が「FIRE」を目指すときのポイントについて紹介したいと思います。
「ミニマリストになれば良い」ってわけではないのがポイントです。
ミニマリストとFIREの関係
ミニマリストといえば「ものを持たない暮らし」というのが一般的なイメージでしょうか。
生活費が抑えられるので、資産形成も進みやすいですね。
ミニマリストとFIREは相性抜群!
FIREという観点でいえば、生活費がかからない分、経済的に自立するための必要な資産も少なくて済みます。
そこで、「ミニマリスト」と「FIRE」の関係は相性が良いというのはもはや「定説」でしょう。
注意点:FIREのための手段としてミニマリストになるのは危険
「なら、ミニマリストになってFIREを目指そう!」というのは注意が必要です。
というのも、貯蓄率(収入に占める貯蓄の割合)が80%としても10年かかります。
10年経てば確実に時代は変わるし、自分や身の回りの人も歳を重ねていくことで価値観が変わるのは間違い無いです。
産まれたばかりの赤ちゃんなら、10歳(小学校高学年)にまで成長しています。
気力も体力もあり、この先の人生で一番若い「10年間」の生活を固定してしまうのは結局のところ機会損失となってしまうかもしれません。
ミニマリストとしてFIREを目指すには
決してミニマリストを否定しているわけではありません。
ミニマリストとFIREは相性が良いのは確かです。
しかし、FIREのために、今の価値観のまま生活を固定してしまうのはもったいない。ということです。
少ない支出で生活できるようになるのは良いことですが、収入が増えたり、自分にとって何か新しいモノや体験に時間とお金を使うこともあった方が良いでしょう。
では、どうすれば良いか?というと、「ずっと固定する」のではなく「時間と共に変わっていく」ことを前提としたライフスタイルを築くということです。
それには、次の3つのステップを繰り返し実践することです。
- 生活を整える
- 価値観を磨く
- 変化を起こす
結果として、「ミニマリスト」になると思いますし、「FIRE」も現実のものとなってくると思います。
生活を整える
溢れる物事や情報に囲まれ、やらなくてはいけないことに追われる毎日、というのが普通の社会人の生活。
今の生活にどっぷりとハマってしまうと身動きが取れなくなります。
でも本当に重要なことは10%くらいなのでは?といっても大袈裟ではありません。
今の生活を見直し整えていけば、支出は最適化され、時間にもゆとりが生まれます。衣食住が整えばより活動的になり、日々のアウトプットの質も高まるはずです。
我が家は、自分や家族にとって「楽」でちょっと丁寧なのが「気持ち良い」くらいが丁度よい感じ。
価値観を磨く
生活が整ってきて雑多な出来事から解放されてくると、なにか世間的に常識とされている価値観に染まっていたことに気づくはず。
ここで断捨離に目覚めて「持たない暮らし」に傾倒したり、「倹約生活」を突き詰めてFIREに向かう、といったパターンがありがちかもしれません。
ただ、何度も言ってますが「自分や家族にとって丁度良い暮らし」というのは、時と共に変わるはずです。
ゆとりのある生活を手に入れたら、新しいことに触れたり、のんびり過ごしたり、家族ともどんな家庭を築きていきたいのか、自分の価値観を常に見つめ直す必要があります。
これからの働き方とか、生き方のセンスを磨くのが大事なステップであると思います。
変化を起こす
人は誰しもライフスタイルが固定化していくものです。
それは社会的な構造もそうですが、心理学でいえば「一貫性の原理」や「機能的固着(バイアス)」が働くからです。
例えば、一生に一度の買い物としてローンを抱えてマイホームを購入し、そこに何年も住み続けていたら、「そうではない生活」を想像するのは難しくなるはずです。
最大の障壁は「自分の生活(人生)は、自分しか変えられないにもかかわらず、変化できなくなること」です。
しかし、
- 生活が整っていて「心も身も、経済的にも軽やか」
- 周囲とも、以前の自分とも違う「価値基準」の変化を感じている
というのであれば、固定化してしまう前に一歩を踏み出すようにします。
言わんとしていることは、「チーズはどこへ消えた?」という書籍が有名ですね。
子供でもさらっと読める内容なので、ぜひ一読しておくことをおすすめします。
まとめ
今回はミニマリストとFIREの関係について紹介しました。
ミニマリストとFIREは相性抜群であるけれど、そこに固着してしまうとむしろ大きな機会損失を産んでしまうかもしれません。
それには、生活を「固定」するのではなく、今後も「変化」し続けていくことを前提としたライフスタイルが必要です。
どちらも「ミニマリスト」であることには変わらないのですが、表面的にミニマリストなのか、内面的な結果としてミニマリストなのかが大きく違うところです。(…わかりにくいですね。。)
必要なことは、
- 生活を整える
- 価値観を磨く
- 変化を起こす
かなり概念的な内容ですが、生活費がいくらだ貯蓄率がどの程度だ、というのは所詮その時点での目安でしかありません。
まずは、自分にとって楽でちょっと丁寧が気持ち良いくらいのライフスタイルを手にいれてみましょう。