ウクレレを手にしたらやらなくてはいけないのが『ウクレレのチューニング』です!
ウクレレはチューニングが狂いやすい楽器なので、演奏する前や演奏している合間にも何度もチューニングが必要になります。
チューニングに時間がかかってしまうとせっかくの練習時間が削られてしまいますし、なにより面倒ですよね。
とはいえ、雑にチューニングしてしまうと結局すぐ音がズレてきてしまう…。
そこで重要となるのは、チューニングをなるべく早く安定してできるようにコツを押さえておくことです。
この記事では、ウクレレのチューニングがすぐにズレてしまう原因を確認した上で、チューニングの方法について解説します。ぜひ覚えてしまえばだれでも簡単にできるようになりますので試してみてください。
ウクレレの『チューニング』とは?
『チューニング』とは、ウクレレに限らず楽器に関する基本的な作業で、日本語では調律(ちょうりつ)と言います。
調律(ちょうりつ)とは、楽器の音高を、演奏に先立って適切な状態に調整すること。
wikipediaより引用
チューニングはいつ必要?頻度は?
基本的に、ウクレレを演奏する前には必ずチューニングするものです。
というのも、ウクレレは『音がずれやすい楽器』だから。
練習している合間にも音が変わってくることがありますので、演奏していて『音がずれてる?』と感じたらチューニングを確認するクセをつけましょう。
演奏していて音のずれを感じられるようになると良いですが、最初のうちは定期的にチューニングを確認するのが良いでしょう。
また、ウクレレの弦を交換した時もチューニングが必要になりますね。
ウクレレのチューニングの方法
それでは、ウクレレのチューニングのやり方を解説していきます。
チューニングで合わせる音と必要な道具
ウクレレのチューニングの音は1弦から順番に『G(ソ)』『C(ド)』『E(ミ)』『A(ラ)』となるように合わせます。
これらの音にそれぞれの弦をチューニングするためには、チューニング専用の道具が必要になります。
今回は、最も基本となる『チューナー』を使った方法を紹介します。
他にもチューニングをする方法はありますが、初心者の方には、簡単かつ正確にチューニングができるチューナーがオススメです。
参考としてチューナー以外の方法を紹介しますので、気になるか方はぜひググってみてください。
- 音叉を使った方法
- ピッチ・パイプを使った方法
『チューナー』を使ったチューニングの手順
それではチューナーを使ったチューニング方法を解説していきます。
手順1:チューナーを準備
まずはチューナーを用意しましょう。
ウクレレの入門セットなどにも付属されていますので、すでに持っているようでしたらそれで構いません。
これから購入する場合、色々なチューナーがあるものの機能や価格はそれほど変わりませんので定評がある定番のものを購入しておくことをおすすめします。
- 視認性(ある程度の画面の大きさと表示の見やすさ)
- 価格(2,000円前後なら十分)
- 品質(こわれにくいと定評のあるもの)
あまりにも安いものは故障のリスクが伴いますので避けておくのがベターです。
というのも、チューニングは演奏の中断が必要になり、集中力が切れたりストレスにもなるからです。なるべく気持ちよくウクレレを弾けるようにしておくのが上達のコツです。
チューニングができるアプリなんかもありますが、最近はウクレレのプロのアーティストの方も大抵クリップ式のチューナーをウクレレに取り付けて使っていますね。
クリップ式チューナであれば、ウクレレのヘッドに挟んで取り付けて、スイッチを入れるだけで準備完了です!
持っていないという方はこのクリップ式のチューナーを選んでおけば間違いないでしょう。
手順2:ペグを巻いて弦の音程を調節する
ウクレレのヘッドに付いている『ペグ』を回して弦の張り具合を変えることで音程を調整していきます。
この際、チューナーの画面を確認しながらペグを回し、合わせる音より少し低い音程になるまで弦を少し緩めてからチューニングを開始します。
チューニングは、弦を巻いて音程を上げながら合わせるのが鉄則です。
4弦をチューニングする場合を例に説明すると、チューナーが『G音』より少し下になっている状態から『G音』に合わせていきます。
もし、『G音』より高くなってしまったら、弦を緩めて低い音程からまたチューニングをやり直してください。
この作業をそれぞれの弦毎に繰り返します。
手順3:チューニングの確認をする
4本の弦のチューニングができたら、最後に1弦ずつ鳴らして全部の弦の音が合っているか確認しましょう。少し時間がたつと最初に合わせたはずの弦の音が少しずれていたりすることもあるかと思います。
そのような場合は手順②を繰り返していき、4本全部の弦がしっかりと音が合うようになればチューニング完了です!
チューニングが合わない原因と音をズレにくくする対策
基本的なポイントは巻き上げながら合わせるということが基本的な対策できますが、それでもなんか音が下がってくる…という場合があると思います。
チューニングが合わない原因は2つ
ウクレレのチューニングはなぜずれるのか?を知っておくと、チューニングのやり方や音がずれにくくなるコツをつかみやすくなります。
ウクレレのチューニングがずれる原因は大きく下記の2つです。
- ウクレレの弦を固定している部分(ヘッド側とブリッジ側)がゆるんでいる
- ウクレレの弦そのものが伸びてくる
2の『弦が伸びる』というのはウクレレの弦の特性なので仕方のないことです。特に新しい弦に交換したばかりの数日間は、弦が伸びきって馴染んでくるまではチューニングしてもすぐに音が下がっていくものです。
ふだんチューニングがズレやすいなぁと感じているかたは、特に1を確認してみましょう。
音がずれにくくなるコツ1:ペグのねじのゆるみをなくす
ウクレレのペグのタイプがギアペグではなくストレートタイプのペグの場合は、ペグ自体がゆるんでいないかまずチェックします。
もしゆるんでいるようなら、弦のテンションに負けない程度にドライバーで締め直せば良いだけです。
音がずれにくくなるコツ2:弦をブリッジにしっかり固定する
弦の片側はブリッジの溝に引っ掛けて固定されていますが、この引っ掛かかりが甘いとテンションをかけたときにゆるんできます。
玉止めはしっかり結び、ブリッジの溝にしっかり食い込ませるようにセットしましょう。
音がずれにくくなるコツ3:テンションをかけながら弦を巻く
ペグポストに対して弦の巻きつけが甘いと、ペグを巻いて弦にテンションをかけてもゆるんできてしまいます。
ペグポストには3回以上は弦を巻きつけておきます。また、巻きつけてある弦同士は隙間がないようにきれいに巻いていきましょう。
下の写真のように弦が緩んでいる状態から、片方の手で弦を引っ張り上げてテンションをかけながら巻いていくのがコツです。
まとめ
今回はウクレレの弦のチューニング方法について、チューナーを使った方法を解説しました。
また、チューニングがずれにくくなるように気をつけるポイントとチューニングのコツを紹介しました。
それでは、楽しいウクレレライフをエンジョイしてください!