【貯金ができないのは当たり前?】身の丈にあった金銭感覚の正し方

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決して贅沢な暮らしをしているわけでもないのに、家計は苦しいまま一向に貯金もできない。

貯金ゼロの割合が最も高いのは40代で23%以上といった調査結果もあるくらい、これはよくある家計事情です。

一方で、お金が増える人は増えるというのも事実。

でも、それは収入が多いからでしょ?と思いますよね。

確かに収入が多いほど貯金できている世帯の割合は増えます。

しかし、日本の総世帯数に占める貯蓄額100万円未満の割合が10%程度なのに対し、年収1000万を超える世帯に占める貯蓄額100万円未満の割合は3%以上という結果もあります。

年収に関わらず貯金ができない家計というのは存在するということです。

つまり、あなたが今貯金ができていないのだとすると、これから収入が上がっていったとしても、貯金はできないままかもしれないということです。

では、”お金を貯められる人” と “貯められない人” では一体何が違うか?というと、収入に対する支出の『レベル感』が違うわけですね。

いわゆる “金銭感覚” です。

この金銭感覚が変わらない限り、単に我慢して節約しようとしても、すぐに苦しくなって続くものではありませんよね。

では、どうすれば良いか?というと、金銭感覚を少しずつ変えていく必要があるということではないでしょうか。

それには、お金の価値をどのように捉えるか?がなんといっても重要です。

その考え方は次の通り。

  1. 時給脳で考えない
  2. 4%ルールで考える

そこで、今回はお金の価値の考え方と金銭感覚の正し方を紹介します。

目次

貯金ができない理由

身も蓋もない話ですが、貯金ができない理由は簡単です。

金銭感覚が、

予算額 ≒ 収入額

となっているからですね。

これだと収入が上がった分だけ生活水準自体も上がってしまい、いくらお金があっても貯金できません。

場合によっては 年収 ≒ 予算 となっていて、毎月は赤字ボーナスで補填している家庭もあるかもしれません。

それでも当人は無駄使いしている感覚はないわけです。

なぜなら収入に見合っている(身の丈にあっている)と思っているから。

これが、『収入>予算』にさえできれば貯金は可能になるわけですが、実際に難しい理由は2つあります。

それは、

  1. 収入によって身の丈を判断してしまう
  2. 予算は使い切ってしまう

いずれも人間の性質によるものです。

収入によって身の丈を判断してしまう

なぜ予算額 ≒ 収入額が適正と判断するようになるかといえば、人は過去の経験やこれまでの価値観で考えてしまうからです。

かつての日本では定年まで働く(雇用される)という労使観がありました。

これは、終身雇用と年功序列の賃金制度を基本とした考え方です。

しかし、日本の終始雇用制度は崩壊しつつあり、すでにこの価値観は転換期を迎えているものの、35年の住宅ローンは普通に利用してしまうわけです。

実際には10年後の未来すら誰にも予測できないわけですが、過去や周囲の人もそうしてるから大丈夫といった心理が今も働きます。

こうして、今の年収×35年でローン支払いの計画を組んでしまうのです。

予算を使い切ってしまう

もう一つの理由も人間の本質。『お金はあるだけ使っちゃう』それが人間です。

これはパーキンソンの法則とも呼ばれていて、時間もあるだけ使ってしまいます。

パーキンソンの法則
  • 第1法則「仕事の量は完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」
  • 第2法則「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」

身の丈にあった金銭感覚の正し方

どうやって貯金するか?といえば、使ってしまうより前に給料を天引きする方法が王道になります。

では、収入と支出の割合はどれくらいだと身の丈にあってるのか?というのが今回のテーマです。

それには、

  1. 時給脳で考えない
  2. 4%ルールで考える

です。

これは、以前の自分自身の感覚と実際にお金が貯まるようになってからの感覚の違いを言語化したものでもあります。

時給脳で考えない

時給脳とは、毎月のお給料を働いた時間で割って、1時間あたりの時給に換算する考え方です。

1時間あたり1,000円で働いていたりすると、自分の1時間の価値は1,000円くらいだとみなすわけですね。

そうすると、『雨の日にバスが混んでて並ぶのであればタクシーを使おう』とか考えられるわけです。

1時間に1,000円稼ぐ力があるから、バスを並ぶ時間のために1,000円使っても良いといった具合です。

一見合理的な考え方のようですが、まさに 『収入≒予算』 という感覚ですよね。

実際に何が問題かというと、”雨の日ではなくても”、”バスが混んでいなくても”、毎回タクシーを使ったって良いことになりますが、それではただの浪費になってしまいます。

もとより、仕事を時給で換算する考え方は、時間を切り売りして働く考え方です。

浪費した分は残業して回収するという効率の悪い考えに陥りがちで、仕事を効率的に改善するという重要なスキルも身につきません。

では、どう考えるのが良いのでしょうか?

4%ルールで考える

資産形成には『4%ルール』という考え方があります。

この4%ルールは、年間支出の25倍の資産を築けば、年利4%の運用益で生活費をまかなえるという考え方です。

ちなみに、4%という数字は、米国株の成長率7%から、インフレ率3%を差し引いて計算された数字で、まぁ妥当であろうといわれています。

“生活費全てを運用益でまかなう”と考えてしまうと莫大な金額が必要になりますが、100万円の資産なら月々3,300円(≒40,000円/12ヶ月)の生活費をまかなえることになります。

100万円の資産を保有しているなら先々かかる毎月の通信費を”ずっと”浮かせることができるわけです。

せっかく100万円あっても恩恵が毎月3,000円程度というのが大きいか小さいかは人による感覚の違いが出ると思います。

しかし、毎月の出費を3,000円節約することは、『今後必要になる貯金額を100万円浮かせたことになる』ということです。

この感覚を持っているかどうかは大きいです。

毎月3,000円でも節約することの意味が変わってきますよね。

そして、買い物する際の判断基準(=金銭感覚)も変わってくるはずです。

まとめ

今回は貯金できない理由は人間の性質にあることを紹介しました。

その上で、節約思考になる方法として、次の2つを紹介しました。

  1. 時給脳で考えない
  2. 4%ルールで考える

もし、これまで時給脳で考えていたというのであれば、一度視点を変えて家計を見直してみることをお勧めします。

また、より実感できるようになるには、実際に不労所得を得てみるというが一番でしょう。

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