ファイナンシャルプランナーの存在意義とは? FPの活用法と選び方

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「ファイナンシャルプランナー(FP)」の活躍の場が広がり、FPの存在が身近になってきています。

給料は上がらないのに物価は高くなる一方、「貯蓄から投資へ」の政策転換に学校での金融教育の開始など、お金への関心が高まっているという背景もあるでしょう。(FPの資格取得も人気ですね。)

ただ、「ファイナンシャルプランナー」=「お金のプロ」なんて呼ばれることもあるものの、具体的に何をしてもらえて、どんなメリットがあるのかイマイチ分かりにくいですよね。

それもそのはず、ほとんどのファイナンシャルプランナーは「ファイナンシャルプランナー業」と「他の仕事」を掛け合わせた形でサービスを展開しています。

(もちろん、純粋に「ファイナンシャルプランナー業」だけで生計を立てている人もいますが、極めて少数です。)

そもそもファイナンシャルプランナー業って何?という定義自体が曖昧なものですが、、

その人の、その時の状況、によって必要になってくるファイナンシャルプランナーは異なる。

ということです。

そこで、この記事では「ファイナンシャルプランナーの役割や存在意義」をおさえつつ、自身にとって「役立つファイナンシャルプランナーの活用法と選び方」を紹介したいと思います。

目次

ファイナンシャルプランナーの3つのタイプ

冒頭で「ファイナンシャルプランナーのサービスは様々である」と説明しました。

その理由としては、お金に関する悩みや相談は、保険・資産運用・貯蓄方法・教育資金・住宅ローン・相続対策等、と多岐にわたるためです。

ただし、このように様々な相談内容を細分化していっても分かりにくくなるばかり。

では、どうすれば良いかというと、

実は、FPのタイプは「そのFPが何を成果(=報酬)としているか?」でシンプルに大別することができます。

それが以下の3タイプのFPです。

  1. コミッション型のFP
  2. フィー型のFP
  3. 執筆や公演活動が中心のFP

❶ コミッション型のFPとは

例えば、最近CMでもよく見かける「マネードクター」はお金に関するあらゆることをファイナンシャルプランナー(FP)に相談できるサービスです。

マネードクターは何度でも「無料」で相談することができます。

では、FPとしての成果は何なのか?というと、

相談の結果、保険契約となったときに保険会社から「契約手数料を報酬としてもらう

という構図になっています。

このようなサービス形態を「コミッション型」といいます。

つまり、表面的な最初の相談は「ファイナンシャルプランナー業」ですが、中身は完全に「保険業」です。

実際、マネードクターの運営会社であるFPパートナーズのFP募集要項には

  • 職務内容:生命保険、並びに損害保険などの金融商品の販売とアフターサービス
  • 給与:成果連動型報酬(営業成績に応じて支給)

とあります。

要するに、お客様にあった最適な保険を提供できるようにFPとしての相談サービスを展開しているわけです。

また、保険商品を勧誘してくる「保険屋さん」という肩書きでは最初からお客さんに警戒、お断りされてしまうこともあるでしょう。

しかし、FP(=お金に関する専門家)による「家計診断」をきっかけにすることで客層を広げているという見方もできます。

これは保険業に限らず銀行など金融業界全般にいえることでFPの存在感が大きくなっている理由の一つです。

いずれにしても、

企業に勤めている企業内FPは、自社での取り扱いラインナップの「販売者」である

という点をしっかり考慮しておきましょう。

❷ フィー型のFPとは

「コミッション型」と対比となるサービス形態が「フィー型」のFPです。

コミッション型はその報酬体系から「相談自体は無料」としていることが多いですが、本来のFP業務はこの相談部分

ということで、相談料(=fee)を成果報酬としているので「有料」となります。

欧米で主流のFP業はこのフィー型です。

ただし、完全にフィーのみというFPは日本国内では非常に少ないのが実態です。

まずは企業に属して専用の販売商品を持たない「独立系FP」であることが前提になります。

さらに、独立系やフィー型と謳っていても、結局は保険商品を扱っているハイブリッドタイプ?も多いです。

やはりフィーのみで売り上げを立てるのは難しいというのが大きな理由でしょう。

また、

特定の商品が無いのでアドバイスのみで終わってしまう

というのも相談する側の意図によっては物足りない結果となってしまうこともあります。

❸ 執筆や公演活動が中心のFPとは

「コミッション型」「フィー型」とはまた別の軸で活動するFPのタイプというのがこちら。

執筆や講演活動から報酬を得るというタイプです。

執筆はWEBライターであったり、WEB上の記事の監修というのもよく見かけるようになりました。

ライターは誰でも始められるので、これもFPの存在感が増えている要因でしょう。

FPの活用法と選び方

FPのタイプを踏まえた上で、FPをどのように活用すれば良いか紹介したいと思います。

活用法❶ 家計の見直し(家計診断)

収入に対する支出状況や貯蓄、将来のライフイベントなどから家計の状況をFPに見てもらうことができます。

保険を見直したいという場合なら、保険商品の扱いのあるFPに相談しましょう。

無料で相談に乗ってもらえます。

ただ、保険はあくまで「安心を買う」ものです。

お金に関する知識が増えたり、資産に余裕ができてくれば、そもそも要らない保険というのは多いです(全てが不要というわけではありませんが)。

また、保険に限らず、家計全般的な相談も「きっかけ」としては無料相談で十分。

いずれにせよ、成果報酬体系であるということを十分理解しておくと良いでしょう。

活用法❷ ライフプランニング

家計診断をすれば、将来のライフイベントなども踏まえて資産がどのように推移するかグラフや表で見えるようになります。

これは一見説得力があり、もし将来のどこかに課題があるようなら保険商品などの契約に結びつきやすいでしょう。

ただし、

現時点で課題が分かったのであれば、改めて家計改善をし、ちゃんと資産形成していけば、保険に頼る必要性はどんどん薄れていく可能性があります。

家計診断で作成されるライフプラン表はただの成り行きの姿の一例にすぎません。

超大事なのは「どのようにプランニングするか」です。

となると、一般的な家計をベースとした見解・解説をしてくれるだけの企業内のFPでは役不足かもしれません。

例えば、経済的な自立に向かって支援・アドバイスできるかといえば、そもそも企業に雇われている身のFPには、あくまで見聞きした一般的な情報を伝えることくらいしかできません。

もう少し踏み込んだ「ライフプランニング」やその見直しは独立系のFPを中心に探す必要があります。

活用法❸ 自分で勉強するのもあり

お金の相談は身内や知人にするというのも難しい、かといって普通のFPに相談しても一般的なアドバイスを受けるだけ。

現状、自分にあったFPを探すというのもなかなか大変そうです。

ならいっそのこと自分で勉強して知識を得るのというのは一番コスパは良いでしょう。

また、ご自身がFPとなるのであれば先に解説した3タイプのいずれか、またはその組み合わせによってFP業を行うこともできます。

まとめ

この記事では、日本国内におけるFPのタイプを3つ紹介しました。

  1. コミッション型のFP
  2. フィー型のFP
  3. 執筆や公演活動が中心のFP

❶と❸のFPが大量に発生しているわけですが、欧米でも主流の「本来のFP業」というのは❷に該当します。

FPを活用する場合もFP業を行う場合も、上記の3タイプを明確にしておくと双方にとって有益な関係が得られるのでは無いかと思います。

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