地方都市暮らしのミニマリスト・シンプリストの我が家ですが、これまでに【一戸建て vs 分譲マンション】実際に住んでわかった注意点3選という記事を投稿してきました。
そこで、新築の分譲マンションを購入した際に考慮したポイントと、実際に生活してみた後に振り返ってみてどうだったか?を整理してみようと思います。
今回のテーマは、オプション設定などの追加仕様についてです。
マンション購入時のオプション設定とは
新築物件の場合、営業マンから、
『実際に住んでからでは無理だけど、今ならオプションを設定できますよ!』
というお決まりのフレーズで、床や扉の材質から、照明器具、収納、など様々なオプション設定が用意されています。
物件そのものの大きな買い物をする前提なので、総支払い額に占める割合としては少額となるオプション費用については財布の紐が緩みがちなものです。
また、『一生に一度の高額な出費をするのに後悔したくない』という心理も働きますよね。
だけどコレ、売り手からしてみると儲けを出すポイントです。
モデルルームでは、購入者の参考になるようにそれぞれのオプション設定を取り入れた部屋が用意されていて、あとでオプション設定が無い「素の状態の部屋」を見るとやっぱりちょっと見劣りする印象になってしまいます。
そのときの印象で気持ちよくオプションを設定すれば数百万円規模にはなってしまいますので、要注意です。
で、我が家ではどうしたかと言うと、、、
一切オプションはつけませんでした。
(何がおすすめなのか期待していた方はごめんなさい。)
しかし、ただケチっただけ、というわけではありません。
今入居から5年以上経っていますが、特に不自由もなく過ごしていますので、各オプション設定について当時検討した内容を紹介します。
オプション設定その1.標準設定から専用品へのグレードアップについて
まず、トイレや照明など専用のものにすれば見た目もおしゃれでスマートになる!というやつについてです。
結論としては、最新の機器をその時代にあわせて更新していく、というのが資産価値を保つというだけではなく、ランニングコストをおさえることにもつながります。
トイレ
トイレは、陶器でできた部分と便座部分(ウォシュレットなど電子機器)に分かれており、それぞれの寿命は、
- 陶器の部分 60年(ほぼ一生分)
- 電子機器の部分(10年そこら)
になっています。
電子機器の部分は今後も進化し、高機能化や低コスト化などが見込める、また故障などによる買い替えが発生しうるのに対して、陶器でできた便器の方はトイレの床ごと工事が必要になるので、容易に変更できません。
また、市場にはいわゆる普通のタイプの陶器が圧倒的に出回っているので、便座部分は常に最新タイプに更新することができます
一方で、専用設計の便器は、その時点では最新式でも時が経つにつれて時代遅れになっていきます。
10年以上経過した後に不具合があった場合には専用の部品が必要で高価だとか、在庫が無いとかいう事態となる可能性があります。しかし、新しいものへのアップデートができないので、受け入れるしかありません。
照明
トイレと同様に、天井に埋め込むタイプのようなおしゃれな照明も、10年後に同じ型番の照明が手に入るか保証できないし、取り替えに工賃が必要だったりするかもしれません。
また、LED化で寿命が伸びているからこそ、照明の一つが切れた時にわざわざその一つだけを交換するのって非常に面倒なことになりますよね。
その他設備
他にも床暖房やホームシアターなどなど、新築のタイミングしかないからと言って、導入してしまうと10年後には無用の長物となるかもしれません。
またエアコンの設置、配管まで入居前にやってもらうというのも割高です。
オプション設定その2.専用家具の購入について
新築のタイミングなら間取りにぴったりの専用家具を準備できますよ!というもので、これもオプション設定の際に申し込むことが可能だったりします。
収納家具の追加
キッチンの食器棚やリビングのテレビ台といった収納家具です。
収納は、あればあるだけモノで埋めてしまいます。
一度空間に収納スペースを作ってしまうと、それを無くすのは相当ハードルが高くなってしまうので、初めから追加しないようにするのが一番です。
もしかすると物件の収納が足りないかも…と心配になるのであれば、足りるように入居前に断捨離しておくと、シンプルライフへの良いきっかけになると思います。
カーテン
カーテンは部屋の印象を大きく変えるインテリアの一つです。
大きくは、左右に開閉するタイプと上下に開閉する2つのタイプがあります。
また、シェード、ロールスクリーン、ブラインドなど様々なスタイルがあります。さらに、レールの種類やカーテンの素材、柄など選択の自由度が高いです。
一般的な決め方は、
- どのような部屋にしたいかをイメージする
- 部屋の窓タイプ、サイズからスタイルを決める
- 生地を選ぶ
- 機能性を確認する
さらに4.の機能性とは
- 外から見たときに室内の様子が窓越しに透けて見えないかどうか
- 夏場での日焼け対策や日差しの遮熱機能
- お手入れのしやすさ
といった感じで、かなり大変な作業です。
しかも、カーテンレールも合わせて決めなくてはいけないので入居前に決めなくてはなりません。
我が家の場合、マンションの通路側に面している部屋の窓はアルミ製のルーバーがあり遮光性も確保できるため、カーテンは無しです。
リビングも外から室内が見えるような階層ではなかったこともあり、カーテンは無しです。
入居後、もし必要になったらということで、一応標準のカーテンレールをつけておきましたが、5年経過した現在もカーテンレスのままです。
オプション設定を極力省いた場合の費用効果は?
オプションに関しては何も追加せず。ということで何も不自由していません。
また、オプション設定有無による資産価値の差もありません。
オプション費用は物件自体の価格にもよりますが、同じマンション内の知り合いには100万円くらいかかった方もいらっしゃいました。
住居購入という新生活がスタートする段階で100万円差がつくというのは大きいですよね。
分譲マンション購入時にやっておいて良かったこと
とは言っても、新築のときだからこそできることもあるので紹介します。
間取り変更やオートライト設定
実はマンションでも、施工中の早い段階であれば多少の間取り変更ができたりします。
和室を洋室に変更するといったオプションが予め用意されていたりしますが、
- 部屋の仕切りの位置
- 扉の位置、開き戸をスライドタイプの引き戸への変更
- クローゼットや納戸の大きさや中の構造
- 照明の位置、オートライト仕様への変更
こんなところも要望すれば対応してくれたりします。
こういった日常の生活のしやすさに関わるところは、オプションの枠に縛られずに考えるとよいでしょう。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
結局重要なのは、シンプルに立地と間取りだけ!というのが我が家の見解です。
マイホームでコンパクトなスタイルを目指して、時間とお金はそれ以外の充実した日常に使いましょう。