wordpressでブログを始めてみると、なにかと気になるのが「ドメインパワー」(ドメインオーソリティやドメインレーティングとも呼ばれます。)
サイトのドメインパワーが強くなれば、
- 新規ページが上位表示されやすくなる
- インデックス完了までの時間が短くなる
などと言われていて、SEO対策の指標として注目されていますよね。
自分のサイトのドメインパワーは、「ahrefs」や「MOZ」などのSEO分析ツールで計測できます。
中でも、最もお手軽な方法は「パワーランクチェックツール」。
しかし、どんなに調べても
「ずっと0なんだけど。。。」
なんて心配になる方も多いのではないでしょうか?
また、「ドメインパワーの重要性」や「ドメインパワーを上げる方法」などの情報も多く出回っています。
しかし、本当の「ドメインパワー」を知ることはできません。
なぜなら、サイトやページを評価し検索結果を検索エンジンのGoogleはドメインパワーといった数値や算出方法などは公開していないからです。
結論から言うと、
SEO対策は今も重要ですが「ドメインパワーを気にすることは無い」
というのが当サイトの見解。
「ドメインパワー」に関してはSEOの専門家でもないので「真実」はわかりません。
一方で、SEOの専門家など詳しい方であっても、本当のところはわからないというのもまた「真実」です。
むしろ、ドメインパワーを上げる方法といった情報に惑わされる方がデメリットの方が大きいです。
かくいう当サイトも「ずっと0」を経験。たまに上がったと思えばまた、0に戻ったり、今でも10程度です。
その間に実感できたことは、「ドメインパワーは結果である」こと。
つまり、
- ドメインパワーが上がることで、上位表示されるようになる。
- 上位表示されるようになったので、ドメインパワーが上がった。
ということ。
そこで、この記事では情報に惑わされずにサイト運営をするために、
- ドメインパワーとはそもそも何なのか
- ドメインパワーの捉え方
- ドメインパワーが上がる方法
を紹介したいと思います。
本当のドメインパワーとは
本当のドメインパワーを知ることはできません。
なぜなら、Googleではドメインパワーを計測するようなツールは提供していないですし、ドメインパワーの存在すら明らかにはしていません。
過去、Googleには「ページランク」という指標はありました。これは被リンクを基準として0から10の数値で評価を行うものだったようですが、2016年4に公開終了されています。
では、市場に出回っているツールはどのように数値化しているのでしょうか?
実は、サイトの「被リンク数」や「トラフィック(流入)」、「ドメイン年数」などは誰でも計測することは可能です。
ツールがやっていることは、こういったたくさんの観測情報をもとにサイトのパワーを推定(数値化)すること。
理想は「パワー(推定値)」と「検索エンジンが出す順位(答え)」との関係が一致していることですね。
しかし、検索エンジンはたくさんの情報から何をどれくらい重視するのかを具体的に明らかにしていません。
そこで、「推定値」が「答え」になるべく近づくように調整します。(数学的にいうと回帰問題を解くこと)
ツールが数値化した「パワー(推定値)」がデタラメであればなんの参考にもなりませんので、ここが各ツールのノウハウになるのでしょう。
もちろんこれは簡単なことではありません。
膨大なデータが必要なので単純な計算式で表されるものではなく、AI(機械学習)を使ったものが親和性がありそうです。
さらに、競合するサイトとの相対的な関係やアルゴリズムの変更などにより、自分のサイトに何も変化がなくても数値が上がったり下がったりというのも想像がつきます。
以上は、あくまで単純な仮説であり、実際はもっと複雑で難解なものでしょう。
重要なポイントは、ドメインパワーはどのように捉えるか?ということです。
ドメインパワーの捉え方
「ドメインパワー」は単なる結果であるということです。
何が言いたいかというと、「ドメインパワー」という数値を上げることを目的にしても意味がないということです。
ドメインパワーに関してよく言われる2点について検証してみましょう。
- 新規ページが上位表示されやすくなる。
- インデックス完了までの時間が短くなる
新規ページが上位表示されやすくなる?
新規に作成したページの検索順位は、ドメインパワーが強いほど上位表示される傾向にあります。
同じ記事の内容であれば、「全く評価されていない新規サイト」よりも、「全体の評価が高いサイト」の方を上位表示するのは当然でしょう。
全体の評価が高いサイトとは、サイトから得られる様々な指標(ex 更新頻度や被リンク数、トラフィック量、…)としてもクオリティが高いため、結果的に推定されるドメインパワーの値も高くなります。
表面的には「ドメインパワーが強い」→「上位表示される」というのは間違いではありません。
しかし、ドメインパワーを高めるには、上位表示されるだけの実績と実力を備えている必要があるわけです。
インデックス完了までの時間が短い?
ドメインパワー「0」でも普通の品質の記事であれば登録されるものです。
もし、「全然インデックスされない」というのであれば、それはドメインパワーのせいではなく、記事そのものの品質をチェックした方が良さそうですし、その方が対策が明確で簡単です。
ドメインパワーを上げる方法
「ドメインパワー」という数値を上げることを目的にしても意味がないと記載しました。
具体的には「自前で被リンクをつくる」などの小細工で見かけ上の数値を上げようとすることです。
とはいっても「ずっとドメインパワーが0のまま」というのが、健全なわけではありません。
サイトが成長してくれば「ドメインパワー」は上がってくるわけなので、サイト運営の取り組み方を振り返ったり評価するには有効な指標といえます。
それには、あれこれと小細工せず、まずは愚直に取り組んでみるのが1番(急がば回れというやつ)。
- 継続する(時間が解決)
- ニーズに応える記事を書く
- サイトスピードを改善しておく
継続する(時間が解決)
まず安心してもらいたいのは「時間が解決してくれる」ということ。
ただし、単純な月日というよりは、その間の更新頻度も関係してくるでしょう。
放置してたらドメインパワーが上がるというのは考えにくいですよね。
当面は地道に記事を積み上げていきましょう。
ニーズに応える良質な記事を書く
検索ワード(ニーズ)に応える記事であるかどうか。そうであれば、検索エンジンに評価され検索順位も上がってきます。
ただし、最近は記事単体の質だけではなく、サイトの質が重要と言われています。
サイトの質といえば「ドメインパワー」ということになりますが、丁寧に記事を積み上げる他ありません。
そうすれば、じわじわっとドメインパワーも上がってくるはずです。
サイトスピードを改善しておく
「ちゃんと記事を更新し続ける」というと当たり前すぎるのですが、それだけで良いわけでもないのがブログ運営の難しいところですよね。
そこで「何か手はないものか」といろんな情報を探してしまうかもしれませんが、本当に有効な手段かどうかはわかりません。
ただ、Googleも公言している有効な指標が一つだけあります。
それが「サイトスピード」です。
以前から、サイトスピードはサイトを訪れたユーザの離脱率に影響があることはわかっていました。
つまり、サイトや記事の質に直結するわけですから、サイトスピードが検索順位にも反映されるようになってきていると言われています。
もちろん、いつ、どの程度という明確なことはわかりませんが、ここに関しては手を打っておいて間違いはありません。
まとめ
今回は「ドメインパワー」について解説しました。
結局のところ、「ドメインパワー」とはサイトの状態を一つの数値にした「結果」です。
わかりやすい数値なので、サイトが成長しているのかどうかを測る指標として活用するのがよいでしょう。
一方で、上がらないからといって小細工してみても意味はないのではないかと思います。
まずは以下の3点を愚直にこなせば結果はついてくるものでしょう。
- 継続する(時間が解決)
- ニーズに応える記事を書く
- サイトスピードを改善しておく