登山家やキャンパーたちが1番の楽しみにするのは、山で食べるごはん。
山頂で食べる熱々の料理やコーヒーのおいしさは格別!って、なんとなく想像できる気がしますよね。
海水浴場で食べるラーメン、雪のゲレンデで食べるカレー、屋外のバーベキューで食べるお肉、ホテルのモーニングコーヒーなどなど、いつもと違う雰囲気の中、リラックスして食事をするというのが満足度が高まる理由ではないでしょうか。
そんな山好きの必須アイテムとなるのがシングルバーナー。
- 朝日を浴びながら飲む挽きたてのコーヒー
- 自然に囲まれて食べる鉄板焼きのステーキ
- 星空を眺めながら食べるラーメン
シングルバーナーがあれば、登山やキャンプに限らず、軽いハイキングなどのレジャーでもアウトドア気分をグッと高めてくれます。
なんといっても、コンパクトに携帯性を高めておけばかさばらないし、災害時などのいざというときにも役立ちます。
今回はそんなアウトドアシーンのマストアイテムであるバーナーの使い方や楽しみ方、おすすめのアイテムについて紹介したいと思います。
シングルバーナー・ストーブの選び方と活用法
アウトドアで使われるバーナー(burner)とは「燃焼装置」のこと。コンロやストーブなどの「バーナー」や「ガス台」を意味するとおりです。
お湯を沸かしたり、食材を調理したり、アウトドアには無くてはならない存在です。
バーナーの選び方
バーナーは基本的に調理用の燃焼機器ですが、アウトドア用のバーナーをストーブ(stove)と呼ぶこともあります。
ストーブは暖をとるガスストーブや石油ストーブのそれと同じですが、アウトドア用品の商品名がバーナー/ストーブでは基本的にどちらも一緒。
バーナー/ストーブを選ぶ際は、次の2つの違いを押さえておきましょう。
- バーナーの構造の違い
- バーナーの燃料の違い
1.構造の違い(一体型/分離型)
燃料となるガス缶に直接バーナーを取り付ける「一体型」と、ホースを経由して燃焼する「分離型」があります。
軽量コンパクトになるのは「一体型」のシングルバーナーで、登山なら一体型が定番です。
理由は「なるべく荷物を軽くしたいから」ですが、それは、ゆるーいハイキングだって一緒ですよね。
一方の分離型は安定性が良いのが特徴です。
大きめのナベやフライパンを扱うことができるので、一度に複数人分の調理をするなら分離型を検討しましょう。
2.燃料の違い(CB缶/OD缶)
バーベキュー用途などの大きなコンロの場合は燃料の種類も様々(ガス・ガソリン・灯油など)ですが、基本的にシングルバーナーの燃料はカートリッジ缶を使うガスタイプです。
カートリッジ缶にはCB缶とOD缶の2種類あって、バーナーの機器によって対応する燃料が異なります。
CB缶はカセットコンロで使うやつです。
一方のOD缶は、アウトドア(outdoor)用。お椀をひっくり返したような形状をしているので一目で区別できます。
また、見た目だけでなく、寒い屋外でも安定した出力を出すことができる仕様になっています。
一体型のシングルバーナーであれば、安定性の良いOD缶タイプの仕様がおすすめです。
バーナーの使い方と活用法
シングルバーナーの使い方を簡単に紹介しておきます。
基本的な発火の仕組みや一連の手順はカセットコンロと同じです。
- バーナーにカートリッジ缶を装着
- 開栓ノズルを開いてガスを噴射
- 点火装置(スイッチ)でガスに点火
- 開栓ノズルで火加減を調整
- 開栓ノズルを閉めて消火
といっても、形状は異なるので動画をみるのがわかりやすいと思います。
災害対策用途にも活用できる
シングルバーナーはカセットコンロの携帯版です。
カートリッジ缶さえあればいざというときでもお湯を沸かしたり簡単な調理ができます。
また、備蓄してある賞味期限が切れそうなインスタント食品やレトルト食品があっても、アウトドアで消費していけばストックをうまく循環させることができます。
アウトドア気分を高めるバーナーの楽しみ方
バーナーを使った「定番」かつ「簡単」な楽しみ方を紹介します。
コーヒーを楽しむ
とりあえず、バーナーでお湯が沸かせるようになったらやりたいのが、コーヒーを淹れること。
屋外で飲むコーヒーは格別においしいものです。
ポイントはコーヒー豆の品種や鮮度、というよりその場の雰囲気と「あったかいお湯」のおかげ。
アウトドア用品店でも良く見かける「コーヒーブリューワー」は、お湯さえ沸かせればお手軽にコーヒーを楽しめるのでおすすめです。
もちろん、その場で豆を挽いてコーヒーを淹れるというのも楽しいです。
コンパクトにまとめるならポーレックスのコーヒーミル2とユニフレームのコーヒーバネットなんかも定番のおすすめ品です。
インスタントラーメンを楽しむ
コーヒーと同様に、カップラーメンを持っていけば屋外で熱々のラーメンを食べることができます。
コッヘル(携帯用調理器具)を持っていれば、袋麺のインスタントラーメンも食べられますし、お米を炊くことだってできます。
おすすめの定番品はスノーピークのトレック900。
最大のポイントは、小型のシングルバーナーとOD缶がぴったり収納できるところです。
ステーキを楽しむ
調理が簡単なのにおいしく、見た目もおしゃれになるのがスキレット。
これでお肉を焼けば簡単においしいステーキができあがります。
さらにこだわれば、スキレットだけでいろいろと楽しめます。
ヨコザワテッパンは釣り界隈の方にはおなじみの品ですが、今も人気のようですね。
ただの鉄板、といえばそれまでですが、所有欲をそそられる一品です。
おすすめのコンパクトなシングルバーナー
シングルバーナーの定番シリーズでコンパクトなモデルを紹介します。
フェムトストーブ:PRIMUS(プリムス)
PRIMUS(プリムス)は、カセットコンロのガス缶でおなじみの「イワタニ」と同じ会社のアウトドアブランドです。
プリムスの「フェムトストーブ」は一体型シングルバーナーのベーシックなタイプです。
特徴は、点火装置つきで57gという超小型・軽量のモデルであること。手のひらにおさまるコンパクトながら、火力も十分。
レギュレーターストーブ FUSION(フュージョン)ST-330:SOTO
もうひとつは、CB缶が使える分離型のコンパクトなバーナーであるSOTOの「レギュレータストーブST-330」です。
一体型と比べると持ち運びにはちょっと煩雑になりますが、分離型の特徴である安定性があります。耐風性能も強く、数人でのキャンプでの大きめの鍋なんかでも対応できます。
圧倒的に料理の幅は広がるので、いろいろ料理を楽しみたい方はこちらの方がおすすめです。
まとめ
キャンプや登山のみならず、ちょっとしたレジャーでアウトドアテイストを楽しめるアイテムとして、「シングルバーナー」を紹介しました。
シングルバーナーは管理や使い方もお手軽。コンパクトなモデルは携帯性に優れるので、いろんなシーンで活用することができます。
また、保管にも場所を取らず、災害時などいざという時にの対策としても対応できるので、常備しておいて決して損はありません。ぜひ、試してみてはいかがでしょうか。