今、改めて聞くべき名曲「マン・イン・ザ・ミラー」(マイケルジャクソン)

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世界を席巻する「BTS」や日本のアーティストなら「Official髭dandism」など、現代の音楽シーンをリードするアーティストやその取り巻く環境の至る所で「マイケルジャクソン」の影響を脈々と感じることができます。

そんなマイケルジャクソンのミュージック・エンターテイメントシーンにおける功績は計り知れないものですが、マイケルが音楽を通じて世の中に発信してきたメッセージは「愛」「平和」

たとえ、ミュージックシーンにおける彼の功績を知らない子供でさえ、音楽や英語の教科書、授業でも取り上げられている「マイケルジャクソン」を知らない方は少ないのではないでしょうか。

でも、「ヒール・ザ・ワールド(Heal the World)」や「ウィー・アー・ザ・ワールド(We are the World)」は、社会経済でいえば「SDGs」くらいのスケール感です。

子供心に共感したり感動はしたものの、大人になり社会の荒波にもまれるうちに、世の中や自分自身に対する「無力感」や「あきらめ」を感じてしまっているかもしれません。

そんな方の背中を押す曲がマイケルジャクソンの「マン・イン・ザ・ミラー(Man in the Mirror)」です。

マイケルのツアーライブは、終盤に「ブラック・オア・ホワイト」や「ヒール・ザ・ワールド」などの社会的メッセージが強く、マイケル自身の思いれも深い曲がラインナップされますが、そのラストにはほぼ決まって「マン・イン・ザ・ミラー」が歌われました。

「マン・イン・ザ・ミラー(Man in the Mirror)」の魅力でありポイントとなるのは、

  1. 「個人」に強く刺さるわかりやすいメッセージ
  2. 普遍的でいつでも何事にも当てはまる
  3. 圧倒的な説得力

今回はそんなマイケルジャクソンの名曲「マン・イン・ザ・ミラー(Man in the Mirror)」を紹介したいと思います。

きっと勇気づけられるし、何かの一歩踏み出すための背中を押す1曲になったら幸いです。

目次

Man In The Mirrorの紹介

今、改めて聞くべき名曲「マン・イン・ザ・ミラー」(マイケルジャクソン)

「マン・イン・ザ・ミラー」(原題:Man In The Mirror)は、マイケル・ジャクソンのソロアルバム『Bad』からの第4弾シングルカットの曲です。

『Bad』は全世界歴代1位のセールスを獲得したアルバム『スリラー』の次の作品。

このアルバムのためにマイケル自身は60曲以上も曲を書き溜めていたということもあり、『Bad』に収録された楽曲は、ほぼマイケルジャクソンによる作詞・作曲です。

しかし、この曲(マンインザミラー)に限ってはマイケルの作詞・作曲ではありません。

この曲がアルバム『Bad』に唯一収録された経緯は色々ありますが、ライブコンサートのラストに歌われるというのは、それだけマイケル自身の思想を反映していて、思い入れが強い曲であるということ。

で、どんな曲かというのはYOUTUBEのマイケルオフィシャルチャンネルで視聴できます。

このMVでは、飢餓で苦しむアフリカの子供たちや戦争の映像でマイケル自身はワンカットしかでてきません。

ちょっと重苦しい雰囲気だし、子供心には正直それほど好みのMVではなかったように思います。

ですが、この曲が刺さるのはある程度の大人になり、歌詞の意味を知ってからです。

MAN IN THE MIRRORのシンプルなメッセージ

マンインザミラー(Man in the Mirror)のメッセージというのがこちら。

「世界を変えていきたいのなら、人生を変えたいのなら、鏡の前にいる自分から変えていこうよ」

実際の歌詞からの引用です。

No message could’ve been clearer

「こんなにわかりやすいメッセージは他にないだろう」

If you want to make the world a better place

「あなたが世界をより良いものにしたいなら」

Take a look at yourself and then make a change

「自分を見つめ直し変えていこう」

Man in the Mirrorの歌詞から一部引用

マン・イン・ザ・ミラーを直訳すると「鏡の中の人」ですが、それは鏡に映る「あなた」ということです。

ヒゲダン(Official髭男dism)の『MAN IN THE MIRROR』

マン・イン・ザミラー(MAN IN THE MIRROR)といえば、Official髭男dismの2作目のミニアルバムのタイトルにもあります。

藤原さん(vo)は音楽活動のルーツにマイケルジャクソンの影響をあげており、ヒゲダンの『MAN IN THE MIRROR』はマイケル・ジャクソンの曲が由来。

「世界を変えていきたいのなら、人生を変えたいのなら、鏡の前にいる自分から変えていこうよ」このメッセージにすごく共感され、それを藤原さんなりの解釈として楽曲をつくり伝えています。

何事においても「まず自分から変えていこう」というのは、時代や世代を問わず普遍的なメッセージです。

圧倒的な説得力

マン・イン・ザ・ミラーはアルバム収録やMVよりも、「ライブ映像」がおすすめです。

なんといっても、伝説のライブともよばれる「ライブ・イン・ブカレスト(’92)」でのパフォーマンスは圧巻。

ブカレストはウクライナの隣国であるルーマニアの首都。

冷戦後から2004年にNATOに加盟(2007年にはEU 加盟)に至るまでの混乱や革命の最中、決して安定していなかった情勢の中での人々の熱狂というのが印象的です。

また、ヒール・ザ・ワールドの曲の最後にマイケルが「地球を癒そう」とメッセージを呼びかけた後、マン・イン・ザ・ミラーを熱唱する姿には心を動かされます。

「ライブ・イン・ブカレスト」はYOUTUBEで公開されています。

以下のリンクはラストの「マン・イン・ザ・ミラー」から再生されるようにしていますが、ぜひ一度、最初から観てもらいたい。

さいごに

今回は背中を押す曲マイケルジャクソンの「マンインザミラー」を紹介しました。

  1. 「個人」に強く刺さるわかりやすいメッセージ
  2. 普遍的でいつでも何事にも当てはまる
  3. 圧倒的な説得力

冒頭で紹介した「マン・イン・ザ・ミラー」のミュージックビデオの映像自体はもう30年以上前の過去のものです。

しかし、映像は古くとも、今も世界で戦争は繰り返されているというのが現実。

飢餓に関しても、ユニセフによれば、飢えに苦しむ人の数は2019年に約6億9,000万人にのぼり、2018年から1,000万人、5年間で6,000万人近く増加したと推定されています。さらに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックの影響もあり、深刻な事態であるようです。

この世の中を嘆き、相手や周囲を変えようと非難するだけでは事態は好転していかないものです(むしろ対立を深めてしまうことも)。

どうありたいか、小さくても一歩、「鏡の前にいる自分から」変えてみてはいかがでしょうか。

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