【伝説のライブといえば】歴史に残る圧倒的なパフォーマンス3選

ライブ配信やXR技術の進展により、ライブパフォーマンスの形もどんどん進化していっています。

新しいライブパフォーマンスへと変化、発展していく一方で、これまでの「ライブ」としてはある種のピークを迎えたと捉えることもできます。

というのも、音楽市場の多様化や世界情勢の変化により、かつての「アルバムをリリースしては、各地をツアーしてライブパフォーマンスをする」といった興行パターンが成り立たなくなってきているという実情もあります。

しかし、「生のパフォーマンス」や「オーディエンスの熱狂」、そしてこれらの相互作用によってもたらされる化学反応は再現性があるわけでもなく、時に「伝説のライブ」として語り継がれるものもあります。

そんな「伝説のライブ」と謳われるものは数多くありますが、今回は「これ以上はないでしょ」というものを3つ厳選して紹介したいと思います。

今回紹介する「伝説のライブ」はこちら
  1. マイケルジャクソン(ライブ・イン・ブカレスト)
  2. クイーン(ライブ・アット・ウェンブリースタジアム)
  3. AC/DC(ライブ・アット・リヴァープレート)

3つの選定理由はあくまで個人的主観に基づくものですが、いずれもグローバルスケールの金字塔を打ち立てていることは確かな事実。「音楽」や「人間」の圧倒的なパワーを実感いただけるものだと思います。

目次

歴史に刻まれる伝説のライブ3選

【伝説のライブといえば】歴史に残る圧倒的なパフォーマンス3選

今回「伝説のライブ」として3つを選んだポイントはこちらの通り。

  • 特定のジャンルや地域、世代や性別を問わず「グローバルスケール」であること
  • 偶然の産物ではなく、背景として「意味(メッセージ)」があること
  • 今の日常生活に「実際の影響」を感じられること

主観的な選定とは言ったものの、あえて記事にするのだから普遍的であることは意識しました。

改めて、そんな観点で今回紹介するライブは次の3つ。

  1. マイケルジャクソン(ライブ・イン・ブカレスト)
  2. クイーン(ライブ・アット・ウェンブリースタジアム)
  3. AC/DC(ライブ・アット・リヴァープレート)

それぞれのライブを選んだ観点も踏まえて紹介していきます。

マイケルジャクソン(ライブ・イン・ブカレスト)

1つ目に紹介するライブは、マイケルジャクソンの「ライブ・イン・ブカレスト」

マイケルジャクソンといえば、「キング・オブ・ポップ(King of Pop)」という敬称をご存知の方も多いはず。

そう呼ばれるようになった時期や理由は諸説ありますが、1989年、BREアワーズでマイケルは「ポップ」・「ロック」・「ソウル」の三部門を制覇。このときエリザベス・テイラーはマイケルを「ポップ・ロック・ソウルの真の王者」と称したことから、マイケルが「キング・オブ・ポップ」と呼ばれるようになったきっかけとも言われています。

 数々の輝かしい記録を紹介しているとキリがありませんが、ひっくるめて一番わかりやすいのがキーワードがこちら。

マイケルジャクソンは「人類史上最も成功したエンターテイナー」としてギネス記録に認定されている

今の音楽シーンをリードする若いアーティストがマイケルの影響を公言していますし、マイケルのことを知れば知るほど、音楽やダンス、アートの至る所で多大な影響を与えていることがわかります。

そんなマイケルジャクソンのライブパフォーマンスは、今はYOUTUBEでたくさん観ることができますが、中でも伝説的なライブというのが「ライブ・イン・ブカレスト」

テレビなんかでも紹介されていることが多いので、知っている方も多いと思います。

伝説と謳われる3つの理由

「ライブ・イン・ブカレスト」が伝説のライブたる所以を3つほど紹介します。

  1. マイケルのパフォーマーとしての絶頂期
  2. 唯一の公式ライブパフォーマンス
  3. 開催地「ルーマニア」

マイケルのパフォーマーとしての絶頂期

ソロ活動を中心に据えた1980年代、クインシー・ジョーンズをプロデューサーに迎えた三部作『オフ・ザ・ウォール』『スリラー』『バッド』で前人未到の成功を手にし、名実ともにポピュラー音楽界の頂点に立ったマイケルジャクソン。

ダンスのキレや歌声のハリという身体面でいえば、年齢的にもこの頃が絶頂期でもありました。

一方で、マイケルジャクソンがソロでツアーライブを行ったのは『BAD WORLD TOUR』と1990年代以降の『DANGEROUS WORLD TOUR』、『HIStory WORLD TOUR』の3回。(4回目は幻となってしまった『This is it』)

ダンスや歌のスキルやバリエーションに加え、ライブパフォーマンス全体の「演出」は、2回目となる『デンジャラス・ツアー』で完成されます。

マイケル没後に公開された映画『This is it』で観れる舞台演出も、基本的な構成は当時のものがベースになっていることがわかります。

唯一の公式ライブ映像(生前当時)

マイケルは自身のミュージック・ビデオを「ショート・フィルム」と呼び、全く新しい楽曲のプロモーションスタイル(今では当たり前となったプロモーションビデオ)を確立した先駆者。

ですが、ライブ映像をリリースするということはありませんでした。

「ライブ・イン・ブカレスト」はマイケルが生前公式に発売した唯一のライブ映像です。

しかも、はじめてのリリースはワールドツアーライブから10年以上経った2004年に「アルティメット・コレクション」というCDボックスセットの付属として。ということで、当時はライブ映像を記録・リリースすることを目的としたことはなかったわけです。

しかし、1992年10月1日のルーマニア、ブカレストの国立総合スポーツ・スタジアムでの「ライブ・イン・ブカレスト」に限っては、7万人からなる満員の観客、加えて警官と警備隊2万人という厳戒態勢の中、このコンサート撮影のために14人のカメラマンが雇われ撮影されたという貴重な映像になります。

開催地「ルーマニア」

今では「ライブ・イン・ブカレスト」以外の映像もYOUTUBEで公式に公開されていますが、当時「ライブ・イン・ブカレスト」がライブパフォーマンス映像として公開されたのには理由があります。

その理由が開催地である「ルーマニア」にあります。

ルーマニアはウクライナの隣国、かつて東側諸国にあった国でマイケルが行なう初のライブ・コンサートでした。

会場にはルーマニアの首相や有名政治家も訪れ「このイベントは、西側との10年間の外交に匹敵する価値がある。これで西側諸国もわが国を、れっきとしたヨーロッパの一国として認めてくれることだろう」と期待されていたといわれています。

また、当時のマイケルはツアー開始と同時に「HEAL THE WORLD基金」を設立。

ワールドツアーの収益金は「全て」HEAL THE WORLD基金などに寄付されています。

ライブの様子はヨーロッパ21カ国を含む世界61カ国のテレビとラジオに生中継されることになるのですが、このヒール・ザ・ワールド基金を推進するにあたり、まだ国の情勢が安定していない中で子供たちの置かれている貧困などの惨状を世界に発信するという意図もあり、公演都市としてルーマニアのブカレストが選ばれたわけです。

チケットは「通常価格の半額」で販売されましたが、それでもルーマニアでは1ヶ月の平均給与の3分の1以上に相当したようです。

それでもチケットはソールドアウト。チケットを手にすることができなかった数十万人のファンが会場周辺に押し寄せました。

ライブ・イン・ブカレストのセットリストと見どころ

ジャクソン5時代の曲も含めて、2時間には収まりきれないですが、ほぼベストな選曲でしょう。

  1. ジャム(JAM)
  2. スタート・サムシング
  3. ヒューマン・ネイチャー
  4. スムーズ・クリミナル
  5. キャント・ストップ・ラヴィング・ユー
  6. あの娘が消えた
  7. 帰ってほしいの~小さな経験
  8. アイル・ビー・ゼア
  9. スリラー
  10. ビリー・ジーン
  11. ワーキング・デイ・アンド・ナイト
  12. 今夜はビート・イット
  13. ウィル・ユー・ビー・ゼア
  14. ブラック・オア・ホワイト
  15. ヒール・ザ・ワールド
  16. マン・イン・ザ・ミラー

見どころは、なんといっても有名な冒頭のマイケルの登場シーン。

ステージに登場した後「全く微動だにしないだけ」というパフォーマンスです。

オーディエンスの熱狂や興奮が尋常ではない光景ですが、先に紹介したルーマニアの時代背景などもあり、マイケルの登場は「時代が変わった瞬間」なわけです。

そしてもう1つ大事なのが、ライブツアーの目的でもある「メッセージ」。

最後の「HEAL THE WORLD」からの「MAN IN THE MIRROR」の2曲に込められています。

観客に向かって「you know it !」と繰り返し訴えるマイケルの姿に熱いものが込み上げてきます。

クイーン(ライブ・アット・ウェンブリースタジアム)

2つ目に紹介するのは「クイーン」。

クイーンといえば、映画「ボヘミアンラプソディ」の大ヒットが記憶に新しいですね。

ボーカルのフレディ・マーキュリーはマイケルジャクソンも交友があり、マイケルも影響を受けていたとも言われてます。

クイーンの伝説のライブは映画ボヘミアンラプソディのクライマックスシーンにもなっている「ライブ・エイド」。

ライブエイドが伝説たる所以は、ボヘミアンラプソディを観るのが一番でしょう。(ほんとうに詳しい方からすると、事実とは認められないこともあるようですが)

ただ、今回紹介するのは、「ライブ・アット・ウェンブリースタジアム」。

「ライブ・アット・ウェンブリースタジアム」は、ライブ・エイドが開催された1985年の翌年、1986年に行われたクイーンとしてのラスト・ツアー「マジック・ツアー」の様子。

ライブ・アット・ウェンブリースタジアムのセットリストと見どころ

会場であるロンドン・ウェンブリー・スタジアムはライブエイドと同じ場所。

ライブエイドはチャリティーコンサートであり、クイーンの出演時間は「21分」でしたが、そのパフォーマンスをフルライブで観れるのが「ライブ・アット・ウェンブリースタジアム」。

数あるクイーンのライヴ映像の中でも最も高い人気を誇っています。

セットリストは以下の通り。

  1. One Vision  
  2. Tie Your Mother Down  
  3. In The Lap Of The Gods … Revisited  
  4. Seven Seas Of Rhye  
  5. Tear It Up  
  6. A Kind Of Magic  
  7. Under Pressure  
  8. Another One Bites The Dust  
  9. Who Wants To Live Forever  
  10. I Want Break Free  
  11. Impromptu  
  12. Brighton Rock Solo  
  13. Now I’m Here  
  14. Love Of My Life  
  15. Is This The World We Created?  
  16. (You’re So Square) Baby I Don’t Care  
  17. Hello Mary Lou (Goodbye Heart)  
  18. Tutti Frutti  
  19. Gimme Some Lovin  
  20. Bohemian Rhapsody  
  21. Hammer To Fall  
  22. Crazy Little Thing Called Love  
  23. Big Spender  
  24. Radio Ga Ga  
  25. We Will Rock You  
  26. Friends Will Be Friends  
  27. We Are The Champions  
  28. God Save The Queen 

どの曲もCMに使われていたり、どこかで聞き覚えのある曲ばかりですし、映画の「ボヘミアンラプソディ」で使われている曲の多くが演奏されています。

映画を観た方は必見です。

AC/DC(ライブ・アット・リヴァープレート)

さいごに紹介するのは「AC/DC」。

「AC/DC」は日本ではあまり馴染みがないバンドかもしれません。

『Back In Black』(1980年)は世界セールス5,000万枚を超える記録的な売上をもつモンスターバンドです。

『Back In Black』は、マイケル・ジャクソンの『スリラー』、イーグルスの『グレイテスト・ヒッツ 1971-1975』に続いて、世界史上3番目に売れたアルバムです。

『ラスト・アクション・ヒーロー』『マキシム・オーヴァー・ドライヴ』など、さまざまな映画のサントラとして使われていて、『アイアンマン2』ではAC/DCの曲が全編でフィーチャーされサントラとして使われています。

「AC/DC」は正直、ボーカルの歌い方や声質、男臭さに好みが別れるものかと思いますし、これまでに紹介したマイケルジャクソンやクイーンのような社会的な背景や感動要素はありません。

むしろ、そいういった理屈抜きでシンプルに音楽と人のパワーというものにただただ圧倒されるというものです。

「ライブ・アット・リヴァープレート」は、2009年12月にブエノスアイレスの“Black Ice World Tour”からのもので、32台のカメラでHDで撮影され、3公演をSOLD OUTにし20万人もの動員を記録したライヴです。

ライブ・アット・リヴァープレートの見どころとセットリスト

スタジオ収録でもライブでも構成はアンガス兄弟のギター、ベース、ドラムのみ。これだけシンプルにして、もう初老といってよいおじさんが観客を熱狂させる光景がかっこいい。

また、7万人が大合唱して会場全体が揺れる様は圧巻です。(ずっとそのテンションなので観続けると疲れますが。。)

特にみどころはオープニングからの登場や、最後のかなり長ーいギターソロ。おじさん一人がこれだけの観客を沸かせるというのは他にありえないでしょう。

そして、再登場してからの「Highway To Hell/地獄のハイウェイ 」。YOUTUBEでも観れますが、再生回数は5億回を超えています。

  1. Rock N’ Roll Train/ 暴走/列車 
  2. Hell Ain’t a Bad Place To Be/地獄は楽しい所だぜ 
  3. Back In Black/バック・イン・ブラック 
  4. Big Jack/ 爆弾ジャック
  5. Dirty Deeds Done Dirt Cheap/ 悪事と地獄 
  6. Shot Down In Flames/ ショット・ダウン
  7. Thunderstruck / サンダーストラック
  8. Black Ice / 悪魔の氷 
  9. The Jack/ ジャック 
  10. Hells Bells / 地獄の鐘の音 
  11. Shoot to Thrill/ スリルに一撃 
  12. War Machine/ 戦闘マシーン 
  13. Dog Eat Dog/ 
  14. You Shook Me All Night Long/ 狂った夜 
  15. T.N.T./ T.N.T. 
  16. Whole Lotta Rosie/ ホール・ロッタ・ロジー 
  17. Let There Be Rock/ ロック魂 
  18. Highway To Hell/地獄のハイウェイ 
  19. For Those About To Rock (We Salute You)/悪魔の招待状

さいごに

今回は偉大なアーティスト達のパフォーマンスの中から伝説のライブを3つ紹介しました。

  1. マイケルジャクソン(ライブ・イン・ブカレスト)
  2. クイーン(ライブ・アット・ウェンブリースタジアム)
  3. AC/DC(ライブ・アット・リヴァープレート)

いずれもとてつもなく大きな影響を放っている存在ですが、それに応える人々の熱狂なども含め、音楽や人間そのもののパワーを感じてもらえたのではないでしょうか。

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