「地震」は日本に住んでいる限り地域によらずリスクのある自然災害。
東日本大震災では、都内の実家は食器が散乱したりと大変な目に遭いました。
その点、同じ状況にあった我が家は無傷。
地盤や建物の構造の違いなど、いろいろな影響がありますが、
明らかな違いは「モノの量」
ものは必要最小限にしてくことのメリットを実感したものです。
だからといって「地震対策のためにモノを減らしましょう」というのは乱暴な主張ですが、モノを少なくすること自体にメリットはたくさんあります。
というのも、日本では体感できないレベルの地震も含めれば年に1000回以上!も発生しているそうです。
その内、東日本大震災以降に人的被害が生じている地震はこれだけ多くあります。
発生年 | 名称 | 地震の規模 |
---|---|---|
2011年 | 東日本大震災 | M9.0 |
2016年 | 熊本地震 | M7.3 |
2018年 | 大阪北部地震 | M6.1 |
2018年 | 北海道胆振東部地震 | M6.7 |
2021年 | 福島県沖地震 | M7.3 |
2022年 | 福島県沖地震 | M7.4 |
1年に1度は日本のどこかで大きな地震が発生するといっても過言ではない頻度ですね。。
そこで今回は、モノが少ないことで得られる地震対策効果やモノを減らすポイントについて紹介します。
ものが少ない部屋が地震に対して強くなる理由
「モノの量が少なくなれば、その分地震による被害は少なくてすむ」といえなくもないですが、
モノが少ないだけで地震対策になるわけではありません。
モノが少ないと効果的に地震対策しやすいというのがポイントです。
その結果、被害を抑えられるというわけです。
具体的には下記があります。
- 備蓄をしっかりと備えることができる
- 家具の転倒リスクを抑えられる
- 被災後に現状復帰しやすい
❶ 備蓄をしっかりと備えることができる
「ものは少なく」と書いておいて初っ端から逆のことを言ってるわけではありません。
ものは必要最小限に抑えるといっても、備蓄は「必要」なものです。
しっかり備えておくべきでしょう。
ここで、モノが少なく収納に十分な空きがあるなら、備蓄は多くてもじゃまになることはありません。
そしてどこに何があるか一目瞭然。
❷ 家具の転倒リスクを抑えられる
家具が多いと、それだけ対策が必要になりますし、転倒による破損やケガのリスクも高まります。
ものが少なくなれば、家具や収納自体が不要になります。
さらに、スペースに余裕が生まれることで
- 寝室や避難経路上などリスクの高い場所から別の部屋に家具を移動させる
- 家具を固定しやすいところに配置する
といった観点でレイアウトを見直すことができるようになります。
少なくとも、寝ている間に家具の下敷きになるといった心配は無くしましょう。
❸ 被災後に現状復帰しやすい
日本に住んでいる限り、地震の被害にあうというのは「人生のうち少なくとも1度は経験する」と考えるのが妥当でしょう。
そのとき、幸いケガもなく済むのであれば良いものの、何かしらの破損や精神的なダメージは覚悟しておく必要があります。
実家では、余震が続く中、割れた食器の後片付けも大変で精神的にも負担が大きかったです。
モノが少なければダメージが少ない上、安全を確保しながら元の生活への復帰もしやすいです。
ものが少ない部屋にするコツと注意点
ここからは、防災の観点も踏まえてモノを減らす工夫や注意点について紹介していきます。
普段からモノを兼用する
「滅多に使わないもの」は持たないこと。
備蓄用の食料や水もローリングストックとして普段使いするように「兼用」を考えます。
例えば食器なら、来客用に使えるものを普段使いします。
他にも、
- 日用品と災害対策用品を兼用
- 外着と部屋着を兼用
などなど、たくさんアイデアはあります。
当サイトだとアウトドア系のアイテムをよく紹介しています。
引っ越しを活用する
いろいろ工夫してモノを減らそうといっても、なかなか大変。
というか、全然減らないというのが一般的でしょう。
そこで経験上、一番効果的なのは「引っ越し」です。
「大袈裟な。。」と思うかもしれませんが、災害対策という観点でも部屋以前に立地(地盤)は大事です。
また、モノを減らすことを本気で考えるなら、引っ越しは将来かかってくる住居費を抑えることにもなり経済的メリットもかなり大きいです。(労力はかかりますが。)
もし引っ越しの予定があるなら、チャンスです。
注意点:モノが少ないからこそ、対策をしっかりと
記事の冒頭で、実家は大変な目に、、と紹介しましたが、実は一般的にみれば実家もモノは少ない方でした。
ご近所の家具がしき詰まっているおうちは家具同士が支え合う?のか被害なしだったり。
もちろん家具類が少ない方が転倒したり怪我をする潜在的なリスクは低くなります。
しかし、空間にゆとりがある分「家具が揺れ動きやすくなる」というケースも考えられます。
モノを減らしても耐震は十分に実施しておきましょう。
まとめ
今回はモノが少ないことで得られる地震対策効果について紹介しました。
- 備蓄をしっかりと備えることができる
- 家具の転倒リスクを抑えられる
- 被災後に現状復帰しやすい
地震はいつどこで起きるかわからないものなので、日常的に対策を取り入れていけることが一番ではないかと思います。