TOEICに限らず、試験対策をする上で最も重要となるのが目標を定めることです。
目標とは、どのくらいのスコアを目指すか?だけではなく、いつまでに達成するか?という期限を設けるもの。
この目標があることで、今何をすべきかが明確になり、着実にステップアップしていけるようになります。
さらにいうと、目標は少し高めに設定にすることが、より成長を促すポイント。
そこで、忙しい社会人にとってTOEICの目標はどれくらいが良いか?といえば、
『 3ヶ月でスコア100点アップ 』
です。
この3ヶ月で100点スコアアップというのはそれなりにチャレンジングかつ実現性のある目標のはずです。
そこで、3ヶ月100点スコアアップが妥当な理由と具体的な戦略と勉強時間について紹介したいと思います。
3ヶ月で100点スコアアップが妥当な目標である理由
1日に何時間も勉強時間を確保できる大学生の方などは1ヶ月スパンで取り組んでも良いでしょう。
しかし、忙しい社会人の方にとっては毎日英語の勉強をする時間を捻出するのも一苦労だと思います。
そこで、社会人がTOEIC対策の勉強をするのなら、期間は3ヶ月程度、スコアは100点アップに設定するのがおすすめ。
その理由は以下の通り。
- 勉強時間を保つモチベーションを維持できる
- PDCAサイクルを回せるので効率が良い
- スコアアップを達成できる実現性がある
また、100点と言わずもっとスコアアップしたければ、期間中の勉強時間を増やすか、再度時間を確保できそうな3ヶ月間にチャレンジをするという応用もできます。
勉強時間を保つモチベーションを維持できる
忙しいからといって、1年などと長い勉強期間を設定してしまうと、そのうち仕事や家庭の都合で勉強時間を確保できなくなる可能性があります。
今後の予定もある程度見通せる範囲でそれなりに勉強期間を設けられるのが3ヶ月あたり。
また、100点アップというのは、当たり前ですがスコア600点台なら700点台に、スコア700点台なら800点台に到達できるということです。
一つステージが上がるというのは明確なモチベーションになります。
PDCAサイクルを回せるので効率が良い
100点スコアアップできたらもう英語の勉強はしない、という方は少ないでしょう。
スコアアップできたのであれば、さらに上を目指すと思いますし、もし目標まで到達できなければ、再チャレンジというケースが多いはずです。
このとき、最短日程で試験を受験しようとすると、TOEICの試験日程の都合上、勉強できる期間は1ヶ月程度しかありません。
これでは十分な勉強時間を確保することができず、しっかり準備できずに受験することになります。
また、試験結果は、受験日から半月(正確には17日)経たないと確認できませんので、学習効果の確認や自身の課題に対するアプローチができません。
3ヶ月スパンなら、勉強時間に対するスコアアップの感覚をイメージしやすいと思いますし、次回チャレンジする際に活かすことができます。
スコアアップを達成できる実現性がある
TOEICのスコアを100点上げるというのは、それなりにチャレンジングな目標です。
特に、TOEICスコア900点の方が100点アップで満点を目指そうとするなら、相当な努力が必要でしょう。
しかし、スコア600点台であれば、スコアアップできる”伸びしろ”が400点近くもあります。
スコアが伸びやすそうな自身の課題を集中的に鍛えることができれば、100点程度のスコア改善はできそうだと思えるのではないでしょうか?
では、集中的に鍛えるにはどうすればよいか?を以降で紹介していきます。
100点スコアアップの想定と必要な勉強時間
リスニング、リーディングどちらでも良いですが、どちらかを対策するようにします。
勉強法をまちがわなければ、一方のスコアアップも期待できるものです。
具体的な100点スコアアップのイメージとして、リスニングをメインとする場合なら、
- リスニングパートで70〜80点のスコアアップ
- リーディングパートで20〜30点のスコアアップ
リーディングパートをメインとする場合はその逆という感じです。
TOEICスコア100点アップに必要な勉強時間は、個人差もありますが、一般的に200~500時間と言われていたりします。(期間でいうと15ヶ月)
ですが、これはあくまで英会話の勉強時間から導いた時間です。
TOEICには英会話スキルは必要無いので、もっと大幅に少なくて済みます。
自身の経験としては、3ヶ月で50時間から100時間くらいが妥当ではないかと思います
3ヶ月で100点スコアアップする具体的な勉強法
それでは、具体的に3ヶ月間の勉強法について紹介していきます。
この方法は600点から700点、700点から800点とスコアアップさせていった経験をベースにしています。
試験3ヶ月前にやること:単語力の強化
この段階でやることは基礎的な力をつけておくことです。
基礎的な力というのは『語彙力』。つまり、英単語の勉強です。
この期間にどれだけ語彙力を鍛えられるかでその後の学習の伸び率が変わってくると意識しておくと良いでしょう。
通勤時間やお昼の休憩時間など、スキマ時間を含めて単語帳を何周もトレーニングします。
音声データを使ったリスニングやシャドーイングも取り入れましょう。
文法ももちろん大切ですが、TOEICの場合は文法をガチガチに身につける必要はありません。
試験2ヶ月前にやること:公式問題集を使った実践学習
単語力強化は継続しつつ、週末などまとまった時間を確保できるときに、公式問題集を使った学習を開始します。
注意点としては、何冊も解いてもスコアアップするわけではありません。
どこを間違えたか確認し、自分の弱点はどこかを把握します。
試験1ヶ月前にやること:弱点の強化
公式問題集による模擬試験の結果から、自分の弱点がリスニングかリーディングのどちらかを確認しましょう。
基本的に、リスニングのスコアの方がリーディングのスコアより30〜50点ほど高いくらいが平均的なバランスかと思います。
もし、それよりリスニングのスコアが低いようなら、リスニングを強化。逆ならリーディングを強化するようにしてみましょう。
それぞれの場合の勉強の仕方を簡単に紹介します。
リスニングを強化する場合
公式問題集の音声を聴き込みます。
そして、自分で発音できるようになるまで繰り返し練習します。
慣れてきたら1.2倍速で聴いてみましょう。
1.2倍速が違和感なくなるくらいまで聴き込めばかなり耳は鍛えられているはずです。
リーディングを強化する場合
公式問題集のリスニング問題や設問も含めて全て読み込みます。
ナレーション部分は発音がわからない部分はしっかり音声も確認しておきます。
リスニングのナレーションと同じスピード感で読み進められるようになれば、リーディングパートを時間内に解き切れるくらいの読む力が備わっていると思います。
まとめ
今回は、TOEICを3ヶ月で100点スコアアップするという目標設定とその勉強法について紹介しました。
3ヶ月で100点というのはハードルが高く感じるかもしれませんが、社会人がTOEIC対策する上では妥当な目標設定ではないでしょうか。
もし、3ヶ月頑張ってみたけど100点もスコアアップしなかったという場合でも、自身の勉強時間に対するスコアアップの目安ができ、次の試験対策にも活かすことができるものです。ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。