【当事者意識を持つ】人生を主体的に生きるための習慣とおすすめの本

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当事者意識」は様々な場所で本当によく耳にする言葉ですよね。(職場や自己啓発本、セミナー、著名人のインタビューなどなど)

何事も“当事者意識を持って”主体的に取り組むのが大事だということは理解されていると思います。

ただ、「当事者意識」というこの言葉、よく職場や学校などで聞かされるので、「業務」や「行事」に対する取り組み姿勢のことだと思っていませんか?

本当は、ライフスタイルや人生そのものにあてはまるかなり深いテーマではないでしょうか。

「自分の人生は、自分が主役」

当事者意識を高めることで、仕事や行事に限らず、「あらゆることは自分が決断していて、その決断の責任も自分が持っている」のだと感じられるものでしょう。

このようにして初めて、「自分の人生の主権は自分が握っている状態」となり、組織の中での振る舞いはもちろん自分の人生をどのように生きるか(=ライフスタイル)を主体的に選択することができるといえます。

ということで、この記事では「当事者意識」とは何か?を解説し、当事者意識を高める3つのポイントおすすめの習慣について紹介します。

当事者意識を高める3つのポイント
  1. 被害者意識に注目する
  2. 自分が出来ることに注力する
  3. 未来の目的を考える

また、職場や若手の部下や子供といった周囲に対して「当事者意識が足りないんだよなぁ。。」と悩むこともあるでしょう。周囲に対しても主体性をもってもらうにはどうしたらよいか?というヒントにもなると思います。

目次

当事者意識とは

まず、当事者意識とは一体何なのか?を今一度考えてみましょう。

  1. 当事者意識の意味と使い方
  2. 当事者意識と主体性の違い
  3. 当事者意識を持つと良いこと

❶ 当事者意識の意味と使い方

当事者意識は辞書では次のように定義されています。

「自分自身が、その事柄に直接関係すると分かっていること。関係者であるという自覚。」

goo辞書より引用

「人は誰もが何かに所属している」わけで、家族や学校、地域社会、企業、国、人類、宇宙・・・どんな事柄にでもあてはまることだといえます。

つまり、「自分は、常にあらゆる周囲に(自分自身に対しても)何らかの影響を及ぼしている当事者」であるということです。

「当事者意識」の使い方としては以下のような言い方をしますよね。

  • 当事者意識が『ある』
  • 当事者意識を『持つ』
  • 当事者意識を『高める

当事者意識は自覚するだけではなく高めていくことも大事です。

❷ 「当事者意識」と「主体性」の違い

当事者意識は英語で言い換えると「ownership」。主体性は「independence」です。

物事の関わりを自覚するのが「当事者意識」ですが、自分の意思や判断によって行動する姿勢や能力が「主体性」です。

  • 当事者意識:自分自身がその事柄の関係者である、という自覚
  • 主体性:自分の意思や判断によって行動する姿勢や能力

「自分事として取り組む」というのは「当事者意識」を持った上で、「主体的」に取り組むことを意味します。

❸ 当事者意識を高めると良いこととは

では、当事者意識があると一体何が良いのでしょうか?

それは、関係する周囲の人たちと「ウィンウィン(Win-Win)の関係」を築くことにつながることです。

「何かを指示されたからやっているだけ」という姿勢は周囲に良い影響を与えることはないでしょうし、それ以前に「当人にとっても、その時間が有益なものになりません」よね。

また、「言われたことは責任持ってやる」というのも、一見すると当事者意識が高そうですが、真面目に取り組んでいるかどうかが違うだけで、実はこれも自分を犠牲にしてしまっています。

何かを行うときは、「相手にとってどういう価値を提供するか?」そして「自分にとってどんな価値があることなのか?」と考え行動するのならおのずと結果は変わってくるもの

また場合によっては「やるべきでは無い」という判断にもつながるでしょう。

「周囲に合わせて行動する(同調や忖度)」でも「自分の思った通りに行動する(空気を読まない自己中)」でも無いというのが少し難しいところかもしれません。

ウィンウィン(Win-Win)の関係については【ウィンウィン(Win-Win)の関係とは】間違えてたら逆効果!目指すべき姿と必要な考え方という記事をぜひ参考にしてみてください。

当事者意識を持つのに必要な3つのこと

「自分の人生の当事者は自分」というのは言葉にすると、「当たり前」と感じると思います。

ただ、言葉で理解するのと自覚できている状態は違います。

「当事者意識を持つように」という言葉をよく耳にするということは、本来人間は当事者意識を自覚しにくいものなのです。

仕事でも家事でも、ふと「自分はなんでこんなことやってんだろう?」と思ったことはありませんか?

やる必要があるからやっていたはずですが、「何のためか」を見出せない場合は、当事者という意識が薄れているのかもしれません。

そこで、当事者意識を自覚するポイントを3つ紹介したいと思います。

  1. 被害者意識に注目する
  2. 自分ができることに注力する
  3. 未来の目的を考える

❶ 被害者意識に注目する

他人や周りの環境、自分にはどうにもできない状況に意識を集中してしまっていると、当事者意識とは逆の意識である被害者意識が強くなっていくものです。

これは同時に、「当事者意識が足りない」と感じる人にも現れてくるので、この特徴が自分にも当てはまっていないか?という観点で振り返ることができます。

例えば、

  • 「もっと良い上司に恵まれていれば…」
  • 「もっと旦那の稼ぎが良ければ…」
  • 「もっと聞き分けの良い子供だったら…」

といったような意識です。

身近にこのような他責思考でいっぱいの方が1人や2人いたりしませんか?

いつの間にか「自分も同じような言動をしていないか?」振り返ってみるのが良いでしょう。

注意したいのは、自分のせいにしないこと

他責にしないからといって、自分が悪いのだと自分を責めてはいけません。

先程の例でいうと、「もっと自分のステータスが高ければ…」ということになり、裏返すと結局「自分の〇〇のせい」という他責になってしまいますよね。

○○とは、例えば、自分の性格、生い立ち、ルックス、・・・などのことです。

つまり、自分のことであっても「自分では変えられないこと」に目を向けてしまってはいけないということですね。

❷ 自分が出来ることに注力する

自分にはどうすることもできないことに意識を向けないようにするには、自分が影響を及ぼすことができる範囲に着目し、そこに注力することです。

そして、自分が影響を及ぼすことができる一番の対象とは「自分自身」ですよね。

  • 「もっと忍耐強く(ある)」
  • 「もっと賢く(ある)」
  • 「もっと愛情深く(ある)」

といった心がけをしてみましょう。

このように “自分はどうあるか” はどんな環境であれ自分自身で選ぶことができます。

下記は第2次世界大戦中にナチス・ドイツによって強制収容された経験から独自の心理学理論を提唱したヴィクトール・フランクルの著書「夜と霧」からの有名な一説です。

あらゆるものを奪われた人間に残されたたった一つのもの、それは与えられた運命に対して自分の態度を選ぶ自由、自分のあり方を決める自由である。

「夜と霧」(ヴィクトール・フランクル著)より引用

❸ 未来の目的を考える

自分自身で「選択する」というのは全て自分の責任として実行できる権利です。

今までの過去がどうであれ、これからの未来をどうしたいか?(=目的)を考えてみましょう。

きっと、自分の言動について変えるべきことが出てくるのではないでしょうか?

これは物事に対して当事者であるという自覚ができ、主体的になった状態と言えます。

当事者意識を高めるには日々の習慣が大事

様々な事象に対し当事者であるという自覚を意識しながら生活を送っていると、次第に、人生そのものについても自分次第だと思えるようになってきます。

もちろん意識しただけはなく、主体的に行動を起こさなければなりません。

何をどうするかというのは、その人それぞれの環境や課題によって異なると思いますが、誰にでも当てはまる普遍的な原理原則というものがあります。

当事者意識を高め、主体的な人生を送る為におすすめの本:7つの習慣

今回記載している内容を踏まえて本当に参考になるのが、この「7つの習慣」という本です。

「当事者として主体的に」といった内容がこの本のタイトルにある7つの習慣の正に1つめの習慣になります。

ビジネス書としては超有名ですが、ただ名著だからといって読むのと、目的を持って読むのとでは大きな差があります。

また、ビジネスにフォーカスしているわけでもないので、ぜひ多くの方に読んでみてもらいたい本です。

周囲に当事者意識を持ってもらうためには

自分でさえ難しいのに、ましてや人を変えるというのはもっと難しいですよね。

しかし、周囲のみんなが主体的に取り組むようになるためのヒントはあります。

それは動機付けです。

これは、先ほど紹介した「未来の目的を考える」と同じことです。

自分自身の個人的な目的だけでなく、関わる人たちと一緒に共通の目的を見出すということ。

うまくモチベートしてあげれば部署の若手であっても子供であっても主体的に取り組むようになるはずです。

外的な動機付け

外的な動機付けというのはいわゆるインセンティブのこと。お金とか昇進とかですね。

この外的要因による動機付けは長くは続きませんが、わかりやすく、「自分ごと」として取り組む最初のきっかけになりやすいです。

内的な動機付け

外的要因による動機付けは「与えて続けないといけない」こと、また「同じ刺激では次第に効果が薄れてきてしまう」というデメリットがあります。

一方の内的要因による動機付けは「一度芽生えてしまえば当人が自発的に行動するようになる」というメリットがあります。

そして、人間がやる気になる内発的な動機は3つあると言われています。

内発的な3つの動機
  1. 自律性…自分の行動は自分自身で決めて動きたいという欲求です。権限移譲をしたりしてこれが満たさせることで、『主体性』が芽生えてきます。
  2. 有能感…自分が効果を発揮できていたり『成長』を感じられることで主体的な行動が促されます。
  3. 他者との関係性…自分よりももっと大きな何かに属している、何か重要なことに関わっているという『目的』を意識してもらうことでチームへの貢献度が高まっていきます。

自分自身のモチベーションを維持するのにも効果的です。

まとめ

今回は「当事者意識」について紹介しました。

あらためて「自分の人生は、自分が主役」です。

当事者意識を持つためのポイントは3点

  1. 被害者意識に注目する
  2. 自分が出来ることに注力する
  3. 未来の目的を考える

こと。

そうすれば「より良い人生を送る」ためにできること、やるべきことが見えてくるのではないでしょうか。

また、周囲に当事者意識を持ってもらうためには「動機付け」がなにより大事。

内的な動機付けは自分自身にも有効です。

当事者意識を磨き、主体的に行動していくことで人生は好転していくものです。

関連記事の【ウィンウィン(Win-Win)の関係とは】間違えてたら逆効果!目指すべき姿と必要な考え方に繋がるベースにもなりますので、ぜひ日頃から心がけてみましょう。

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