NISAやつみたてNISA、iDecoを活用されている方は、ある程度の投資効果を実感されているのではないでしょうか?
つみたてNISA対象投信、すべてが含み益にという日本経済新聞の記事にあるように、つみたてNISAであれば、全ての銘柄が含み益が出ているという状況です。
iDecoも現在の運用状況を確認してみれば、けっこう調子がよいのではないかと思います。
もちろん、資産運用は原価割れするリスクはありますが、NISAやiDecoで投資を始め、ある程度投資効果を実感できれば、
次はどうしようかな?
という気持ちにもなりますよね。
ちまたでは、NISAやiDecoの次の対象として米国株や米国ETFのほか、いろんな投資情報がでまわっています。
もちろん、米国株やETFもおすすめですが、その前にやっておきたいのが配偶者のNISA、iDecoや子供のジュニアNISAです。
例えば、子供1人の3人家族(企業DCに加入している夫婦共働き)であれば、
- NISA…年間240万円(120万円×2人)
- iDeco…年間48万円(24万円×2人)
- ジュニアNISA…年間80万円
一家で年間合計366万円も投資枠があります。
NISAやiDecoの一番のメリットというのは投資スタイルによって異なるとは思います。
しかし、今回のようにNISAやiDecoを最大限活用する場合は、なんと言っても非課税となる税制上のメリットが何より大きくなります。
そこで今回は、NISAやiDecoを家族分活用している我が家(3人家族)のケースとその効果について紹介します。
NISAやiDeCoの最大のメリットは節税効果
通常、株式の売買による運用益には20.315%もの税金がかかります。一般NISAやつみたてNISA、iDecoはこの税金が非課税となります。
これは運用している投資額が大きくなればなるほど、節税効果も大きくなるということです。
ただし、それぞれの投資可能額には上限が決まっています。
- 一般NISA…年間120万円
- つみたてNISA…年間40万円
- iDeCo…年間24万円(企業型DCのケース)
そこで、もし投資可能な資金があるのなら、活用しておきたいのは家族分の投資枠です。
ご家族がいるのなら、
- 配偶者のNISA(つみたてNISA)
- iDeCo
- ジュニアNISA
が使えます。
配偶者のNISA・iDeCo
NISAやiDecoを自分の分はしっかり活用できていても、配偶者分については何もしていなかったとすれば潜在的な効果は半減です。
働いていない専業主婦(主夫)の方でも口座開設は可能で、これだけで非課税の投資枠を倍増させることができます。
一般NISAとつみたてNISAどちらにするか?
一般NISAとつみたてNISAの口座は併用できないので、NISAとつみたてNISAのどちらにするか迷った方も多いのではないでしょうか。
つみたてNISAは良いけど投資額の上限40万円は少ないと感じているのであれば、更につみたてNISA口座を増やすのが良いでしょう。
家族で2つの口座と考えてみると、片方の口座は一般NISA、もう片方をつみたてNISAにするという手もありますね。
ちなみに、我が家の場合は、お互い個別株の売買をしたいのと、運用益も最大化したいので、投資可能額の上限が120万円となる一般NISAにしています。
専業主婦の方はiDeCoは不要?
とりあえず家族人数分の口座を開設しておけばよいかというと、iDecoに関しては考えておくべきかと思います。
iDeCoのメリットのひとつは、積み立て時の掛け金が所得控除(全額)できることです。
専業主婦(主夫)で収入が無い場合や一定額以下の場合は、この所得控除のメリットを受けることは出来ません。(そもそも所得税を支払っていないため)
もちろん、運用益は非課税となり、再投資も可能なため複利効果が得られるという大きなメリットがあります。
一方でiDecoには以下のようなデメリットがあります。
- 掛け金は原則60歳以降でなくては引き出せない
- 管理手数料がかかる
我が家の場合は、60歳まで働き続けるという想定はしていないのと、それまで管理手数料がかかってしまうという理由から専業主婦である配偶者のiDecoは利用していません。(当人は、企業DCで手数料も会社負担のため加入しています。)
ジュニアNISA
ジュニアNISAは、利用実績が乏しいことから2023年末以降延長されないことになっている制度。
今から始めるメリットあるのかな?と思いますが、21年中に口座開設すれば、子供1人あたり年間80万円分×3年間で最大240万円まで非課税で運用できるので、結構大きなメリットです。
また、生前贈与としての節税にもなります。
我が家は子供1人ですが、子供が2人ならNISAとジュニアNISAのみで、投資の非課税枠を合計最大400万円(年間)にできます。
3年間の期間限定と思えば今のうちにやっておくのが手です。
注意点として、未成年の子供の口座をつくるには、親である自身が持っている口座の証券会社でジュニアNISAの口座を開設する必要があります。
通常のNISA口座と同様にまず子供の証券口座を開設し、そこからNISA口座を開設するという手順になります。未成年の子の親権者であることの証明手続きなどがあり、成人である本人が口座開設したときより一手間かかります。
まとめ
今回は家族でNISA、iDeco、ジュニアNISAを活用することのメリットを紹介しました。
我が家ではざっと以下のような感じで、トータル350万円(年間)ほどを非課税で運用しています。
- 一般NISA…年間240万円(120万円×2人)
- iDeco…年間24万円(企業型DC×1人)
- ジュニアNISA…年間80万円
これを3年間続けると投資金額は1,000万円超となり、運用益に対する非課税効果もかなりのものになってきます。
特にジュニアNISAは期限が限られているので、ぜひ早めに検討してみてはいかがでしょうか。