【白黒思考をやめる】いつの間にか陥ってしまうパターンとその対策

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白黒思考とは物事を白か黒のどちらかに決めつけてしまう思考パターン(というか、思考の癖)。

完璧主義の方は白黒思考になりやすい(そして、白黒思考だと完璧主義になりやすい)ともいわれていますね。

なので、自覚しながらも「白黒思考をやめたい」と思っている方も多くいらっしゃるかと思います。

「白黒思考自体は必ずしも悪いことではない」と解説されていることが多いですが、基本的に「白黒思考は良いことではない」でしょう。

こう言い切ってしまうと、「白黒思考」を「黒(NG)」だと決めつけているのでは???

と思うかもしれません。

確かに、白黒思考はダメと決めつけてしまうのでは、矛盾になってしまいますね。

ですが、「白黒思考は100%ダメ」とは言っていません。

「白黒思考は良くない」という文言を読んだだけで、「この筆者は白黒思考はダメだと言っている」とか「白黒思考は間違っている」と解釈してしまうことの方が白黒思考といえます。

なかなかややこしいですが、、「断片的な情報だけで決めつけてしまう」のはよくないよねってことです。

ただ、白黒思考は人間の本能的な性質や現代の社会構造上の理由からとっても陥りやすいものではないかと思います。

そこで、この記事では「白黒思考」に陥る構造や弊害、その対策について紹介します。

目次

白黒思考になる理由と弊害

冒頭で白黒思考は思考の癖であると記載しました。

他にも似たような思考の癖を表すものに

  • ゼロサムシンキング
  • 0・100(ゼロ・ヒャク)思考
  • べき思考

などがあります。

それぞれ微妙に意味は異なりますすが、いずれも物事をどのように捉える(認知する)かが「極端」であるということです。

そうなると、

  • 「〜でなければならない」
  • 「〜のせいだ」
  • 「〜できない」

といった考え方に陥りやすくなります。

この考え方は自分を追い詰めてしまう場合もありますし、まわりも苦しくなります。

もともとの個人の性格(責任感が強かったり真面目だったり)によるところもありますが、まずはこのような思考に陥っていく一般的な過程を考えてみましょう。

世の中はグラデーション

そもそも、世の中の物事は白か黒かに分けられるものではなく、濃淡があるグレーな世界。

数字でいえば、0か100しかないということはなく、ほとんどは1〜99のどこか(むしろ完全な0や100の方が実在しない)

とはいえ、どれくらいならOKなのか?を個人の判断に委ねてしまうと、見解や対応がばらばらになってしまいます。

不安になる人もいれば、良くも悪くも全く気にしない人もいるでしょう。これでは社会活動がうまく機能しません。

だからこそ目安とか基準を設けられたりします。

  • 幼児の発達具合の目安
  • 老後資金の目安
  • 感染予防対策基準
  • ・・・

2つの対立構造が生まれる

実際はグラデーションで個人ごとに個性があったり許容範囲が異なるにもかかわらず、目安があると比較ができたり、良くも悪くもOK/NGといった判断ができてしまいます。

あいまいなままであれば比較できなかったものが、物事を2つに分ける(二分法的)見方ができるようになります。

  • 正しい/間違い
  • 善い/悪い
  • すべき/すべきじゃない

もちろん、法律のように誰もが遵守すべきこともありますが、目安としてのガイドラインや、実は根拠の無いものだってあります。

世の中はグローバルに、より多様化していくにも関わらず、逆に表面的にはわかりやすく物事が二分されてしまうというジレンマがあります。

同調圧力や一貫性の原理で強化される

特に日本は同調圧力が強めな国民性といわれています。

社会的に黒と決めてしまえば、前例にしたがって他のものも黒になっていきます。

さらにSNSの発展や煽るような過大な広告やネット記事により、その圧も強い。

どこまで事実を知った上で、どういった立場での意見かわからないですが、やたらと「べき」と主張する方が多くないでしょうか。

また、個人の心理としても「一貫性の原理」が働きコレがダメならアレもダメだとなっていきます。

このように「不安感」は増幅されていき、社会的にも個人的にも白か黒かで考える癖がついていきます。

白黒思考から抜け出すには

「気にしてしまう」のを「気にしないで」と言われたところで仕方がないのと同じように、白黒思考をやめたいと思ってもなかなか気持ちだけでは抜け出せないものです。

そこで、これまでに紹介した白黒思考に陥る過程を踏まえ、考えられる対策が以下の3点です。

  1. 事実や根拠を把握する
  2. 目的思考で考える
  3. 行動する

事実や根拠を把握する

まずは数字の根拠を知りましょう。

言われていることは確かに正論だけど、全体に占める影響や確率は極わずかだということがあります。

正しい知識を得るだけで、安心できる場合もあります。

目的思考で考える

知識を収集するだけでは深みにハマってしまう場合もあります。

「ドゥームスクローリング」のようにネガティブな情報を自ら追い求めてしまうこともあります。

基準や目安におさまることで安心していると、基準から外れることが不安になり、基準から外れないことが目的になってしまいます。

そこで、そもそもの目的は何なのか?に立ち返る「目的思考」を意識する必要があります。

行動する

正しい知識を得て、意識を変えてみても効果がない場合もあります。

なぜかといえば、「行動が変わっていない」から。

例えば「コロナ禍のマスク」

マスクをつけ続けていたことにより、逆にマスクを外すのが恐怖になるという方もいます。

そういう方の「マスクをしないでいることの不安感」は知識や意識ではなかなか変えられません。

それはマスクを外してみるという行動こそが不安感をなくしていく方法になります。

行動を変えられず不安に陥るというスパイラルは結構ありがちですが、変化に対して行動を起こすことの大切さを示されているのが「チーズはどこへ消えた?」です。

めちゃくちゃわかりやすい本なので子供にもおすすめです。

まとめ

今回は「白黒思考」について紹介しました。

個人の性格や社会的な構造も関係して、誰しも白黒思考に陥ってしまう可能性は大いにあると思います。

また、白黒思考に陥る過程を踏まえた上で、そうならないようにするには、

  1. 事実や根拠を把握する
  2. 目的思考で考える
  3. 行動する

が重要ではないでしょうか。

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