在宅勤務で家で仕事するとき必要になってくるのがPC用のマイク。コロナ禍の影響でいろんなマイクの売れ行きが好調のようです。
筆者はアコースティックギターやウクレレを演奏するので、これを機に楽器を高音質で録音できるAKGのUSB接続マイク『Lyra-Y3』を購入しました。
もちろん、在宅勤務用のマイクとしても使えます。
今回は、一本目のマイクに最適な「Lyra-Y3」USBマイクを紹介したいと思います。
- 在宅勤務や楽器演奏、動画配信など様々な用途でマイクが欲しい!
- 機器に不慣れな初心者でも扱いやすいマイクが良い!
- できれば低価格で高音質、シンプルな機材が良い!
AKG Lyra-Y3とは?
『AKG(アーカーゲー)』はオーストリアの音響機器メーカ。世界中のレコーディング・スタジオでボーカル、アコースティック・ギター、ドラムスの録音・集音用に使用される有名ブランドです。
本格的なレコーディングも可能な優れた音質を備えながらも、極めて簡単に扱えるUSB接続タイプのコンデンサマイクとしてAKGが2019年末に発売開始したのが『Lyra-Y3(ライラ・ワイスリー)』です!
Lyra-Y3の特徴①:コンデンサマイク
マイクには色々な種類がありますが、主に『ダイナミックマイク』と『コンデンサマイク』という2種類のマイクに分けられます。
ダイナミックマイクはカラオケで使うようないわゆるフツーのマイク。もう一方のコンデンサマイクというのは、
レコーディング用マイクから、パソコン、ハンディレコーダーなど、多岐にわたる分野に使用されているマイク。マイクに対して電源供給が必要。低域から高域まで集音可能な周波数の幅が広く、些細な音や息遣いまでしっかりと集音できる感度の高さに優れています。ダイナミックマイクでは得られないレンジの広いバランスの取れたサウンドが特徴です。
サウンドハウスより引用
というものです。
『Lyra-Y3』は24bit/192kHzでの録音が可能なコンデンサマイクで、本格的なDTMやデジタルレコーディングまでできちゃいます。
また、PCとUSB接続が可能なので、在宅勤務でのマイク使用はもちろんのこと、ゲーム実況やVTuber、音楽番組などYouTube Liveやニコニコ生放送などでネット配信を行いたいという人にとっても手軽に高音質な配信ができる強力なアイテムなのです!
Lyra-Y3の特徴②:USB接続タイプ
コンデンサマイクは”マイクに対して電源供給が必要”だったり、マイクとPCを接続するのに”オーディオインターフェイスという専用機器機が必要”だったりしますが、USBタイプのコンデンサマイクはPCとの接続や給電がUSBケーブル一本で完結します!
このため音響機器に不慣れな人でも気軽に高音質で収音することが可能なのです。
また、『Lyra-Y3』はWindowsやMacはもちろん、iPhoneやiPad、Androidでも使用可能なため、幅広い用途で利用できる機材となります。
USBマイクの比較と Lyraのメリット・デメリット
AKG Lyra-Y3は『コンデンサタイプ』の『USB接続タイプ』のマイクであると紹介しました。
そこで、まず気になるのは他メーカでLyraと同じタイプのマイクはどんなものがあるのか?というところですよね。
比較できるものがあれば、より自分の好みのマイクを見つけられると思います。
Lyra-Y3以外のUSBコンデンサマイクは?
『USB接続タイプのコンデンサマイク』は、Lyra-Y3の他にもありますがそれほど多くはありません。
AKG以外の代表的なメーカのものでLyraと比較対象になるのはこちらの4機種あたりに絞られると思います。
- Yeti メーカ:Blue Microphones(ブルー マイクロフォン)
- AT2020 USB+ メーカ:Audio Technica(オーディオテクニカ)
- MV5 メーカ:SHURE(シュア)
- MV51 メーカ:SHURE(シュア)
◆ Yeti メーカ:Blue Microphones(ブルー マイクロフォン)
◆ AT2020 USB+ メーカ:Audio Technica(オーディオテクニカ)
◆ MV5 メーカ:SHURE(シュア)
◆ MV51 メーカ:SHURE(シュア)
Lyra-Y3のメリット・デメリット
USBタイプのコンデンサマイクは限られるといっても、結構迷いますよね。。
そこで、まず他に紹介した機種と比較したメリット・デメリットを紹介します。
Lyraのメリット:スタンド一体型による『操作性の良さ』と『安定感』!
このメリットはYetiも同様ですが、スタンド一体型のためマイクの姿勢をかんたんに調整することができます。また、重量感もあることから『安定感』があります。
マイク本体にあるスイッチを操作するときや、USBケーブルのテンションに引っ張られたりしてマイクの姿勢が変わってしまうといった心配がありますが、そのようなことは一切ありません。
他のマイクの場合、マイクの姿勢を変えたり固定しようとしたら別途スタンドが必要になってしまいます。
Lyraのデメリット:結構大きい
スタンド付きで重量感があるということで、サイズも結構大きいです。
MV5と比較すると結構な違いがあると思います。ただ、yetiよりは小さいです。大きさの比較やサイズ感については後半にあるYOUTUBE動画の画像を見てもらえればわかりやすいと思います。
Lyra-Y3の決め手はデザイン!
メーカごとの音質の違いや、それぞれ細かい仕様の違いはありますが、なんといっても一番の違いはそれぞれのマイクの『デザイン』ですよね!
『Lyra-Y3』はモダンかつヴィンテージ感のあるデザインに仕上げられており、部屋に置いたときのこの雰囲気が良いです!
なんだかんだいって、結局はどのデザインが好みかで僕は『Lyra-Y3』に決めました!
おまけ(BTSのミュージックビデオで使われている!?)
AKG Lyraが気になっているという方にとって有益な情報かどうか分かりませんが、おまけ情報として載せておきます。
なんと(?)、今絶大な人気を誇るBTSの曲”Butter”のオフィシャルミュージックビデオにLyraが使われております。
しかし、少しレトロで緻密に作り込まれた世界観を演出するアイテムの一つとしてLyraが採用されているというのは、Lyraがデザイン面で他のマイクとは一味違うということの一つの証にはなるかと思います。
AKG Lyra-Y3の仕様と使い方
『Lyra-Y3』はオーディオ・ドライバーをインストールする必要がないので、PCやiPhoneなどのスマホとケーブルで接続するだけですぐに録音が始められます。
LyraをPCと接続する手順
PCとの接続はマイクのボトム部分にあるUSB Type-Cの端子からつなぎます。WindowsやMacの場合は付属のUSB Type-C-USB TypeAのケーブルで接続できます。
USB接続端子以外にマイク本体には様々な機能を搭載しています。
- 底面:ヘッドホン端子
- 前面:ヘッドホンの出力音量つまみ、ミュートボタン。
- 背面:収音モードの切り替えつまみ、ゲイン調整つまみ。
Lyraの4つの収音モードと設定方法
収音モードは以下の4タイプがあり、背面の切り替えつまみで変更できます。
- FRONT:前面のみの音を拾い、側面や背面の音は拾わない。ボーカルやアナウンスの収音に最適
- FRONT & BACK:全ての面から均等に音を拾う。対談やデュエットの収音に最適
- TIGHT STEREO:前面の音をタイトなステレオで拾い、背面の音は拾わない。楽器の収音に最適
- WIDE STEREO:ワイドなステレオで音を拾います。ライブレコーディングに最適
このいろんなモードをつまみ一つで切り替えできるので、仕事にも趣味にも活用できちゃうところがおすすめポイントでもあります。
Lyraを使った録音方法
めちゃくちゃ簡単な例として、Macに標準で入っているアプリケーションのQuickTime Playerを使った場合を紹介します。
PCとLyra-Y3を接続したら、QuickTimeの『オーディオ収録』を起動します。
あとは、赤丸の録音ボタンの横にあるタブを開いてマイクを『内蔵マイク』から『AKG』に変更するだけで完了です!
このようにマイクを接続するだけで認識してくれるので、macの他のアプリやwindowsの場合でも、あとはPC内蔵のマイクかLyra-Y3のどちらを使うかという切り替えをするくらいです。
PCのOSのバージョンが古いと使えない場合もあるようなので注意してください。
Lyraのシステム要件
- Windows PCと接続する場合:Windows 8以降
- Mac PCと接続する場合:MacOS 10.7以降
- iOS端末と接続する場合:システム要件:iOS 10以降
別途必要な物:
Lightningコネクタ搭載の端末の場合:Apple純正品「Lightning-USB3カメラアダプタ」
USB-Cコネクタ搭載の端末の場合:5Vの給電が可能なUSBハブ、接続ケーブル - Android端末と接続する場合:Android 9以降(OTG互換デバイス付き)
別途必要な物:接続ケーブル
AKG Lyraの使用感(レビュー)
専用スタンド付きのガッチリした構造で、USBマイクと考えると割と大きいサイズです。
そしてスタンド込みで920gあります。ケーブルを動かしてもマイク本体がフラフラするようなことはなく安定しているので使いやすいです。
また、ヘッドホン端子からマイクの音とPCの音を高音質にモニタリングすることも可能になっているのも便利です。実際にヘッドホンを接続してみて実感するのは、音の遅れ(レイテンシー)も無くダイレクトにモニタリングできることです。
メインの用途は楽器演奏の録音なので、こちらはもう少し使ってみてから使用感を更新していきたいと思います。
先ほど紹介した他のマイクも含めてレビューしている動画があったのでリンクを貼っておきます。
英語の動画ですが、8:28あたりでギターで弾き比べをしています。『いろんな楽器を演奏するならこの中ではAKGだね』って言ってます。
まとめ
今回は機材紹介として、AKGの『Lyra-Y3』を紹介しました。
在宅勤務はもちろん、いろんな用途に使える高音質マイクです。
マイクが必要ならもちろん、興味があるならまずは試してみてはいかがでしょうか?